又昼飯や
エスカレーターをゆっくり上っていくと、元の入り口に着いた。
そこから、黄果樹風景区の門まで歩いて行く間に売店が並んでいる。少数民族のお土産屋だ。
興味を持てるものは殆どないので、そのまま通り過ぎるが、胡桃屋が目についた。
美味しかったものは記憶にこびりついている。
「5元分ちょうだい」
「そんなん、ちょっとやで」、「1斤買うてや」
「ちょっと食べるだけやから、そんなに要らへん」
「しゃあないなあ」
少しだけ包んでくれた。
「これ持って行き」
「それ何?」
「胡桃をこじ開けて割るんや」と手でしぐさをしてくれる。
小さな鍵のようなものだ。先はカギとは違って刻みを入れてなくて平べったい。その平たい
部分を胡桃の割れ目に差し込んで、グイっとやると殻が割れるのだ。
「ああ、これええわ」
胡桃の殻を割るのは実は面倒なのだ。歯でがりっとやってもちゃtんと割れない。それで
出来た割れ目に爪を入れて殻をはがそうとするがなかなかうまくいかない。そのうち、実が
バラバラになってしまったりするのだ。昔胡桃割器を買った記憶もあるが、どこかになくして
しまった。中国でいろんな胡桃があっておいしいのでつい買ってしまうが食べるのは実は面倒
だった。しかしこんなにすれば簡単やんか。
そうこうするうちに黄果樹風景区の入り口に戻った。
「ということは又あの飯屋に行く事になるな」
まあ、味は良かったからええけど、「今度は絶対に野鳥は食べへんぞ」
昨日の竹葉菜が忘れられない。
他に野菜を2種頼んだら、どっちも卵とじの料理だった。
私は卵焼きが好きやから、これでいいのだ。
あっさりと胡瓜の叩き。これ旨い。
トマトと豚肉の炒め物、これも美味しい。
トマトの酸味がさっぱりしてる。
何のスープやったろう?
豆腐炒めも美味しい。
東北出身の人達らしいから、東北料理なんかなあ?