雲南省、元陽、建水の旅-08 紅河を走る
このあたりは、紅河というそうだ。
正式には「紅河ハニ族イ族自治州」という広大な土地だ。
今走っているあたりでは、錫がとれるそうだ。
「フランスに輸出して飛行機の外側を作っている」と運転手が言っている。
「ということは、ジュラルミンを作るんだな」と納得した。
その関係か、この昆明や元陽にはフランス人のビジネスマンや観光客が
沢山来ているそうだ。
しばらく走ると分かれ道に出た。
右に走ると、目的地の元陽の方向だ。
左に走ると、河口と書いてある。
実は今回の旅で、こちらに行こうかと最後まで迷ったのだ。
「河口」というのはベトナムとの国境の街だ。
ここで手続きを済ませ、河を渡るとベトナムのラオカイという街にいける。
私は、その先のベトナム側の棚田の村などを訪問したかったのだが、
中国側からはツアーなどない。
中国側にあるツアーは、ハノイやハロン湾といった有名観光地ツアーだけのようだ。
今回のように個別ツアーを組んでも、ベトナムに詳しい人が旅行社にいないと無理だ。
それに、ビザも中国側からベトナムに渡ると日本人でもビザが必要と言う。
信じられないが、調べると面倒な事ばかりなので、今回はあきらめることにした。
その話をすると、運転手は、
「私は河口の観光はよく案内して行くよ」
「ラオカイも行った事がある」
と言い出した。この次、河口を狙う時はこの人が頼りになるかもしれない。
旅のネタが増えたかもしれない。
期待しよう。