雲南省、元陽、建水の旅-05

雲南省、元陽、建水の旅-05 花畠、米畠、麦畠
昆明の街を出て、すぐに高速道路に乗る。そこからは快適だ。
殆ど道が、高速か広い道だ。どんどん距離をかせぐ。ひたすら南に下るのだ。
雲南は花の国と言ったが、そのとおり。実に広大な花畠が続いている。
ここでは花で財を成した人が多いそうだ。
大量の花が輸出されているという。
もしかしたら、貴方が恋人にプレゼントする薔薇の花もここから輸入されたものかもしれない。
中国では、バレンタインデーは女性から男性にチョコレートを贈るのではなくて、
男性から女性に薔薇の花を贈るのだそうだ。
あの人口で消費する大量の薔薇も主な供給源はここなんだろう。

そして、田植え風景。日本ではもう忘れてしまった光景だ。
田植え自体は日本でもまだまだ行われているけれど、日常の生活の中で
家族や親類や村の人が集まって、助け合って、普通に田植というなりわい
をするのは、もうあまり行われていないと思う。

それからも延々と田畑が続く。
このきりのない豊穣というか潤沢さというか。
実りの永遠というのは空恐ろしいほどだ。
食料を自給するのをやめて、外に頼ると確かに、こんな供給源があって、
いくらでも安く手に入るかもしれないけれど、ここで何かあったらおしまいだ。
身近だったら分るじゃないか。
できるだけは自給して、
収穫の喜びを身近でも味わえるようになって欲しいものだ。