タイ、カンボジア、アジアの原風景と街角に触れる旅ー05、布を織る

昼飯を食って帰ってきたら、こんどは布を織って見せてくれる。というか、お
願いしたら快く見せて頂けることになったのだ。
布を織ると言っても機織機があるわけではない。仕事場は竹とバナナの葉で屋
根を葺いて壁を設え、高床の床もそれで作ったシンプルな小屋だ。
小さな間仕切りで寝室のようなところにし、作業はその前の部屋でする。
こんなとこって気持ちよさそうだ。
因みに、この村で伝統染色の研究をされた日本の研究者の方の為に、この小屋
を作って、その人は何度もここで長期滞在されたそうだ。
と言うことでとても居心地がいい。
さて、機械がないからどうするのかと思うと、縦糸を束ねた端っこを窓側に固
定する。そして腰にベルトを巻いて、機織り治具を手のところで固定するのだ。
それで体の位置を決めてから横糸を滑らせていく。

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模様に従って色を変えながら。
こんなん頭の中で考えるだけでようできるもんや。見てるだけでもこんがらが
ってくるやんか。

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しばらく見てる間に眠たくなってきた。
外は暑いけど、涼しい風が部屋の中を吹き通って気持ちがいいのだ。
「ここでちょっと昼寝さしてもらってええですか」と頼んでみると、
「ええよ、ええよ」と気もよく許してくれた。

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こんな長閑な景色を見ながらぼーっとしてると実に気持ちがいい。
時間も忘れてぐっすり一眠り。
と言いたいところやけど、わしの場合はどこでもすぐにぐーぐー寝れるという
ほど豪快な性格ではないんで、ビールの勢いでちょっとだけまどろんだけど、
後は横になってゆっくるさせてもらった。
多分この辺は冬になっても寒くはないんやと思う。と言うか冬という季節は無
いんやないかと思う。そやから冬でもこういう暮らしで快適なんかもしれん。
一度こういうところで何日か暮らしてみたいものだ。
でも何十日やとつらいかもしれんなあ。暇でしゃあないやろなあ。
そこまで修行ができてない。
さて、さきほどごしごしと染めた糸はかなり染まったようだ。
一旦水でじゃぶじゃぶ洗う。

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天然素材やから田圃に流れても問題ないのだ。
それで干したら、なかなか綺麗にできたやんか。

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より大きな地図で カレン族の草木染 を表示

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ありがとうございました。