タイ、カンボジア、アジアの原風景と街角に触れる旅ー21、ワット・アルンへ

水上バスは信号は無いし渋滞はないし、一度に沢山乗れるしかなり便利な乗り
物やと思った。
次は、どこへ行こう。友人がワット・アルンに行った事がないと言うのでそちら
を目指す。

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ワット・アルンは暁の寺と言われる。
三島由紀夫の小説の舞台になったやつだ。
清顕の転生輪廻を追う本多は月光姫のふるさとシャムにやってきた。
この巻のでだしはこうだ。
・・・・
バンコックは雨季だった。空気はいつも軽い雨滴を含んでいた。強い日ざしの
中にも、しばしば雨滴が舞っていた。しかし空のどこかには必ず青空が覗かれ、
雲はともすると日のまはりに厚く、雲の外周の空は燦爛とかがやいていた。驟
雨の来る前の空の深い予兆にみちが灰黒色は凄かった。その暗示を孕んだ黒は、
いちめんの緑のところどころに椰子の木を点綴した低い町並みを覆うた。
・・・・
:新潮社、三島由紀夫、暁の寺より。
ほんま。美しい文章やね。今はまさに雨季、この小説のようなシーズンだ。雰
囲気もこのようではあるが、凡人の悲しさ。こんな描写はとてもできない。
暁の寺は遠めにもわかる独特の塔がみえる。ただ一見瓦礫を積み上げただけと
ちゃうんかいと思うような赤茶けたつぶつぶの石造りではあるが、近くでよく
見ると荘厳で精巧ではある。太陽が昇る頃、オレンジ色の光のなかで、この塔
がシルエットになって美しい景色が生まれるんやと思う。
見たことないんで頭の中で想像するのだ。
船はワット・ポーのある側の岸壁に着くんで、ここから対岸行きの渡し舟に乗る。

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対岸を行き来するだけやから、どんどん来てどんどん積んでどんどん出て行く。
どの船で行って、どの船で帰ってもよい。
近くでみるとこんな感じ。
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ここまで来ると普通やね。美人は遠くで見るほうがいい。
お金を払ったら上に上れるけどまあ行くほどのこともないと思った。
それで又対岸に戻る。

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船が賑やかに行き交ってる。こんな景色は好きやね。
せっかくやからワット・ポーも覗いて行こう。

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あっちもこっちも観光客で一杯だ。こっちは靴を脱いで上がらないといけない。
中に入ると巨大な涅槃仏がいらっしゃる。

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なんとなく艶めかしい。

足元から。

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背中はこんなの。

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大きすぎて全体像がわかりにくい。
ここの入場券にはミネラルウォーターの引換券が付いている。忘れずに貰って
行こう。


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ありがとうございました。