今回の雲南省、元陽、建水の旅の途中で面白い酒を見つけた。
昆明から元陽に行く途中、玉渓のあたりを通っていたら、「この辺に「甜白酒」というのが
あって珍しいし有名だ」と運転手が言う。「じゃあ、帰りに買うから教えて」と頼んでいた。
それで、旅に入って、今回もいろいろあったので、そんな事をすっかり忘れていた。
旅の帰り、建水から昆明に向かって走っている時に、車がドライブインというか土産物屋が
集まったような処に停まった。
「何かな?」と思っていたら、「ここで甜白酒を売っているから買ったらいい」と運転手が
言う。それで思い出した。
店に入ると、試食をさせている。「甜白酒」というが酒というには程遠く、
どちらかというと「もろみ」そのものだ。見た目は、米だ。
バイヂュウを作る過程の途中のものをとりだして食品にしているのだろう。
食べてみるとねっとりと甘い。意外と旨い。
それで食べていると、やはりバイヂュウ、アルコール度数は高い。すぐに酔ってくる。
聞いていると、これはこのまま食べるようなものではないらしい。
粥に入れたり、卵や牛乳の中に入れて煮ると栄養があってよいらしい。
しかし、「これは日本に持って帰れるのだろうか?」、「多分だめかもしれんなあ」
などと迷っていると、運転手がさっさと人数分を買って、「これを進呈する」と言う。
「又か、かなわんなあ」と思ったがしようがない。
それで、北京まで持って帰ったが、空港でちょっとした弾みで之を入れた包みを
落としてしまった。
結局1瓶を割ってしまったのだ。
残りは適当にわけて中国に置いてきてしまった。
でも、興味はあるので、今度機会があったらは卵粥なんかに入れて食べてみたいと思う。
日本にはこんな食べ物あったかなあ?
毎週金曜は、酒や茶に関する話です。