雲南の藍染と草木染め

雲南省元陽、建水の旅に行った時に、老元陽の古鎮を訪れました。
ハニ族の村と生活が保存されているという事だった。
公道からテクテクと小一時間ほど歩いて、田植えの真っ最中の棚田を抜けると
村があった。入り口のところに土産物屋があって民芸品のようなものを売っている。
さっと通り過ぎようとしたら、藍染めの布が吊るしてあった。
愛染めには興味があるし、雲南は藍染が有名なので、面白い物があるかも知れない。
いつものお決まり模様の藍染布の他に、ちょっとカラフルな布も沢山ある。
「これはきれいやね」と言うと、「天然の草花で染めたんですよ。綺麗でしょう」
と言う。「いくら?」と聞くと、「200元」と言う。
「手工品だから手間がかかっているんです」と押してくる。
「そら高いわ、70元にしてよ」と粘ってみる。すったもんだの挙句、
「(伝統藍染の)あれも買うから両方で150元にしてよ」ということで
商談成立。得したかどうかはわからないが、自分にとっては納得できる値段に
なったのでよかった。
他にももっとカラフルなのがあって心が動いたが、問題は絵柄だ。
昔からの民族模様でハニ族の暮らしを描いたようなものなら、もっと沢山買ったはずだ。
どうも現代風だ。しかもタイとかベトナム方面の雰囲気を醸し出している。
そちらの影響もあるのかもしれないが、方向性が違っているのが残念だ。
天然の草木染のモノ作りは廃れて欲しくないので、雰囲気のある売れるものを
作ってほしいものだ。
中国の旅に行く度に、藍染や草木染があれば買ってくるので随分増えてしまった。
壁かざりや、風呂敷、テーブルクロス、陶磁器の敷物などに使って楽しんでいる。

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毎週月曜はこだわりのモノの話です。