刃物を研ぎに

堺刃物伝統産業会館という所に行った。
実は、家の包丁が切れなくなったで、「任しておけ」とばかりに自分で研いだら、
全く切れるようにはならなかった。それで、「ここは堺市、刃物の町じゃないか」
「専門のところがあるだろう」と思い、刃物会館というところを探して電話した。
「ちょうど○日から△日までは職人さんが来て、実演してるし、頼んだら研いで
くれますよ」との事だったので出かけて行った。
そこは、刃物だけではなくて堺市のいろいろな伝統産業を紹介する会館でもあったが
やはり刃物が中心のように思えた。
その日は、研ぎ師の職人さんがいて、実演をしていた。
見ていると実に見事だ。「シャッ、シャッ」と素早く軽やかに研いで行く。
置き台は手前から向こうに下がっている木の台だ。
その上に砥石を縦長に置いて、軽く押しながら研いでいるように見える。
「なるほど形を作って、無理に力を入れないんだ」とよくわかる。
「刃先の角度はこうですよ」と刃物の種類による違いを教えてくれる。
見ていると実に簡単そうだ。
「良い砥石を買って、自分でやろう」と思ってしまう。
しかし、それはプロがやるからであって、実はああはいかないだろう。
「こうやったら、刃先に返りが出るのがわかるでしょう」
「切れ味は、髪の毛を切って確かめるのですよ」
といろいろコツを教えてくれる。
いつか自分でやってみよう。

hamono090607

ぶらぶらと刃物製品を見ていると、篆刻刀も置いてあった。
触らせてもらうと、実にバランスが良い。
「篆刻刀もこういうところで買うといいのか」
今度買って、試してみます。