次はどこに行くんやと言うとハンディクラフトセンターに行くと言う。
何やねんと思てたら、ガントクにはこの地の伝統工芸を伝承するために、若者
にそれを教えて習熟させる学校のようなところがあるのだそうだ。もちろんそ
やって作ったモンも売っているのだ。その土地の工芸品と言うのであればかな
り興味がある。安くておもろいもんがあったら買うて帰りたい。
最初に入った部屋では画を描いている。
基本的な道具の使い方や描画のしかたを習っている子供達がいる。中国の景徳
鎮の絵付け教室みたいな感じだ。その奥ではフリーゾーンのようで、それぞれ
が自分のテーマで絵を描いているみたいだ。その全てがチベット仏教の仏画だ。
先ほどのゴンパで見たような、或いはもっと精巧な仏画を丁寧に描いている。
まずは木枠に画布を張って(この張り方も紐を通してピンと張るようにしてる
のが面白い)下絵を描いていく。
その下絵と言うのは原寸大で何かから写し取ると言うんではなくて、薄汚れた
紙切れのような、あるいは仏典のコピーのようなそんな小さな資料を見ながら
画布の上に大きく精密に描きあげて行くのだ。
これだけでもえらい技量やんかと思ってしまう。
それができたら、こんどは似たような切れ端の資料を見ながら、丁寧に色を着
けて行くのだ。仏画やから何百年も前からお決まりの色と形があるんやろけど
それでもこれを細かく美しく仕上げていくのは大変やと思う。
一枚くらいは買って帰りたいと思たけど、画としての単品売りはなくて、仏教
の行事の装飾用に派手な飾りをつけた軸装仕立てになってたんでえらい高かっ
た。それであきらめた。
こんな織物も切れ端の見本の模様を見ながらやっているのだ。
どないやって目を数えてんやろ? すごいなあ。
刺繍や竹細工、絨毯などもある。
正倉院にあるような烏天狗のお面のようなのもあった。インド、チベットがルーツ
なんやろね。面白い。
ここに来る前に一箇所、フラワーセンターに寄っていた。
ごく普通のフラワーセンター。綺麗な花はあるけど特別ここならではと言うの
は感じられなかった。それより、見物のインドの人たちの方が印象に残った。
一つの車に沢山の人が乗って移動してると言ったけど、ここも家族連れが多い。
1家族の人数も多いようだ。家族連れでお出かけするのがとても好きな人たち
なんやろなあって思った。
あちこちで写真を撮ってるけど、中国の人のようにポーズに時間をかけない。
他人の撮影を邪魔しないよう気を配ってる。若い、或いは幼い女の子は驚く程
美しい。この子達が大きくなって、あんなでかい体になるのか。
恐ろしい。
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