台湾列車で、ほぼ一周の旅ー03、ジャスミンを売る女

故宮で名画を散々見た余韻の残る頭をかかえて、士林の駅前、すっかり日が暮
れてしまった道を電車に乗ろうと歩いていたら、ばあさんが蹲っている。
よう見たら、茉莉花(ジャスミンの花)売りのばあさんやった。
寒いんかなあ。
疲れてはんのかなあ。
つらい人生なんかなあ。
それとも二日酔い?
眠たいだけ?
想像はいくらでもふくらむ。
今は季節にはちょっと早いと思うけど、茉莉花売りは台湾や中国でよく見る風
景だ。このわっかを一つ買って鞄にぶらさげたり、車のバックミラーにぶらさ
げたりするのだそうだ。

季節外れの風物詩。味のある風景であるとしておこう。

まあそれはそれでええとして、話は故宮へ戻る。
見終わって外に出たら、まだ別館があると言うやないか。しかもこっちは18
時半までやってるけどあっちは17時迄と言う。あと5分やんか。
「急いで行って、入ってしもたら見せてくれるんちゃう」と職員に聞いたら、
別館に着くまでに5分経ってしまうやんかと笑われた。しゃあないなあとこの
時はしかたないからあきらめた。
実はこの4日後に又来たのだ。その話を今するとややこしいけど、画を又見て
ほかのも少々見て、その時は事前に別館を見ておいたのだ。
殷の時代の発掘品を展示していた。
素朴な土偶のような祭器のようなものであるようで、現実に居た動物をデフォ
ルメしたもののようで、空想の創造物であるようで、実にいい姿形なのだ。
それにその存在感がすばらしい。
一瞬で心奪われてしまうようなものが沢山あった。
ええもん見さしてもろたなあと言う気持ちで一杯になっていたのだ。

帰りは255番の大っきいバス、帰りのバス停は満員やった。

日も暮れてきたし結構疲れたなあ。
関係ないけどポストがあるで。
中国と同じ緑色。航空便とか速達は赤いのん?

又、ピタッとしてバスを降りる。
ピタッとして電車に乗る。
便利、便利。


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ありがとうございました。