台湾、列車でぶらりー01、台北へ、故宮博物院へ

先日、久しぶりに友人と台湾に行った。
今回はというか、今回もいつものように殆どさしたる目的のないぶらり旅であった。
台北便は、特に連休と言うわけでもないのにほぼ満席であった。おかげで座席の
アップグレードがころがりこんできた。いきなりラッキーだ。さい先良いではないか。
機嫌よく台北桃園に着いたら雨だった。「寒い?」、何故?

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台北に来たと言うのに何故か肌寒い。「雨やからかなあ?」、この時は、まだ一時的な
もので、「やっぱり台北は暖かいわ」とじきにそういう事になるやろと思っていた。
今回は大きな荷物があったのでタクシーで市内のホテルに向かう。
久しぶりの台湾の街。
中国と同じ漢字の街なのに、なぜか目に入る空気が優しい。先入観のなせるわざか?

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路線バスのバス停が道路の中央にある。何故なんやろ?

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とか言うてるうちにホテルに着いた。やっぱり寒い。Tシャツに着替えるつもりで
着替えを持ってきたのに大阪の服装のまま又外にでる。
やっぱり真っ先に故宮にいっとかないと。

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平日ではあるがやはり客は多い。
最初から書画展示室に直行だ。
観光客をつれたガイドさんが説明しはじめるとその展示物を中々じっくり見れないので
それを避けながら行きつ戻りつする。
友人は、昨年夏に、黄公望の「富春山居図」をこの為にだけ見に来ているが私は来れなかった。
残念ながら今はもう見せてない。
かの有名な「清明上河図」も今回は見せてない。北宋の首都、開封の街の賑わいを実に細密に
描いた絵巻で、これも出たら是非みたいと思っているやつだ。
この二つが、画の中では台湾故宮の目玉のようで、大型の解説装置が置いてあるし、土産物屋には
この画の本やら葉書やらグッズが一杯だ。
今日は著名な大画はないようだが、やはりよく見るとところどころにきらりと光る名品がさらり
と展示されている。最近読んだ本で紹介した「消えた中国の秘宝」に書いてあったように、北京の
故宮博物館にあった名品の中でも、よりによった精品ばかりをすさまじい努力で戦火の中を
巡り巡ってやっとここまで辿りついたものたちばかりなのだから、すごくないものはないはず
なのだ。それでも好き嫌いはこっちの勝手なので、「あれはここがええなあ」、「これはちょっと
このへんが甘いですなあ」、「この線はめっちゃ美しいで」とか勝手なことをぶつぶついいながら
廻っている。
趙孟頫の馬の画があった。小品だがものすごい存在感だ。風になびくたてがみの線が鋭く美しい。
よく本でみる有名な画だ。
高克恭と言う人の画にすいよせられた。食い入るように見てしまう。
遠景の雲に霞む山の尾根から木々の緑がしたたり落ちて来るようだ。麓には長閑な村の生活が
あって、既に詩境に入っている。
どんなテクニックでこの画を描いているんやろ? ああだの、こうだの。
わかるようなわからんような。名人はどんな人でも自分独特の技をもっている。盗まねば。
惲壽平という人の小品達がケースのなかにいた。
これもすごい。何度もいったりきたりしてしまう。
さらりとした中になぜか人を引き付ける技がありそうだ。木の枝、土手の線。人、舟、草花、
そんなものを描いているようで、実はそこにある空気を描いているように思う。
うまいこと言えないがええもんはええ。
一通り見たら、又戻って気になるモノを見直してから外にでる。
時間が経つにつれて人が増えている。それに良く見たら、今日はパリのルーブル美術館の
特別展もやっているらしい。その行列が階段と廊下を埋めている。
あの白菜や焼き豚のところにも列が出来始めた。
陶磁器だけ軽く見て終わりにしよう。

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ありがとうございました。