昨日のブログでも言ったようにここのお庭の企みは独特だ。
日本の庭園はどこか1箇所に最大のポイントがあってそこから見る景色にここで
何を見せたいかを凝縮させいるように思える。中国の庭園なんかは小の中に大
を見る式で、庭を巡り歩く動線の中にいろんな障害物を複雑に配置して、目の
錯覚や、気持ちの錯覚をい利用して如何にも神仙に遊んでいるかのような風景
を創りだそうとしているように思える。ここのお庭はその中間みたいなんやろ
か。斜面に配した建物の高低差を巧みに利用して、風景の変化を創っているよ
うなのだ。
階段を登る時、下るとき、目線の先が様々に変わっていく。
そして、見せ所もちゃんと作ってある。
一つは瑠璃の庭。
季節や光の当たりかたで紅葉に囲まれ苔むした庭が瑠璃のように輝くのだそう
だ。
もうちょっと経つと絶妙になると言う。惜しかった。
お庭に面したガラス戸は昭和、あるいは大正のガラスと言う感じで、ぶ厚そう
で、柔らかそうであったかそうだがガラス越しに写真を撮ると歪んでしまう。
いい感じやからゆっくり縁側に座って浸ってようと思っても順番やからあわた
だしい。
又ぐるっとまわると、
臥龍の庭に出た。
優雅に廻っているようであるが、実際は押しつ押されつちびちびと歩いている
のだ。
背中のほうで解説する声が聞こえる。あれが下向きに水を飲もうとしてる龍の
姿や、すごいやろって言ってるけどようわからなんだ。
こういう角度もなかなかええ感じやなあ。
戸や障子をうまいこと使ってるのも印象的だ。
今でこんだけ綺麗やったら、絶頂の時はどんなんなんやろ。
一度見てみたいものだ。
さて、瑠璃光院を出てから、ぐるっと裏側に回って見た。借景を貸した側に行
くとさぞかし面白い景色があるんやなかろうかと思ったのだ。
しかし、雑木林が続くだけで何もなかった。それより、雑木林に金網が張り巡
らされて電気が通されていた。多分、猪やら何やらが出没するん防ごうとして
んやろう。わしらがさわったら黒焦げになってぺちゃっと張り付くんやろか。
ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村
ありがとうございました。