先日、家から割と近くにおいしいうどん屋があるというので探していました。
地図を見てもよくわからないのでカーナビを仕掛けていきました。
簡単に到着。カーナビも「到着しました」と言っています。
しかし、見当たりません。そんな気配もないのです。
「おかしいな」と思い電話すると、改装中で当面休業すると留守電が
言っていました。(先に確認しとかないとあきませんね)
その時、ちかくに土塔があるのに気がつきました。
1000年以上も前に行基という偉い坊さんが建てたものです。
「ご近所にもいいところがあるんや」と再度訪問しました。
この辺りはもともと古墳時代から瓦焼き職人の窯があったようなところらしく、
古代から瓦が生産されていたところだそうです。
それでかどうか、行基が難民救済の為に各地に寺を建てる活動の一貫として
ここに瓦の塔が作られたのだと思います。
さまざまな人が一枚一枚瓦を寄進しながら段々と塔に積み上げていったのでしょうか。
塔というよりは築山に近い形をしています。
もともと既に朽ち果てて唯の荒れた丘のようになっていたものが、最近修復
されたものです。
良く見ると、当初のように瓦を組み上げてはいますが、完全復元するのではなくて、
昔の様子も分かるように特徴的なものは昔のまま残しています。
これが中国だったら、もっとギンギンに作り上げて、行基の銅像なんかも作って
大石に朱で字を刻んで飾り立てるんやろなあと思いました。
考え方の違いですね。
考えてみればこの堺の地は、行基の残したものが沢山残っているところでした。
ちょっと関心を持ちました。
この木の形いいですね。
画のモデルにもらっときます。
この柳の風に吹かれっぷりがいい形です。
元々はこんなお堂が頂上に建っていたのです。
因みに探していたうどん屋は、カーナビの案内が終わった場所のすぐそばの
細い路地をちょっと入ったところにありました。
難しいところでしたね。再開したら行ってみます。