たまには大阪遊、南港でサンタマリア号に乗る

さて予定通り住吉大社に着いた。今は特になんということもない時期なんで、
えらい閑散としている。例の太鼓橋を渡って本殿にお参りをする。画業上達で
も祈っておくか。阪堺電車の旅で火曜やから行くところがなくなったので寄っ
た程度のことなんですぐに終わった。

それで時間調整も丁度よくなった。
「やろく」に行って昼飯を食う。卵入りコロッケがおいしくてそれで有名な店
だが、野菜のきらいな人は食べなくてもいい。
私も付き合ってヘレカツ定食にした。

肉が柔らかくて揚げ具合もいい。美味しくいただいた。

お腹が一杯になって、再び阪堺電車に乗る。天王寺に着いたら地下鉄に乗り換
えて天保山に向かう。
と言っても恥ずかしながら、どこから乗るかはっきり分かってなかった。行き
さえすりゃあ分かるやろと安易に考えてたら途中で標識が消えた。結局は海遊
館の中にあったのだ。ついでに白状するとサンタマリア号ってどこにあって、
どんなクルーズするかも全く知らなかったのだ。他県の人に言われて初めて知
ったんで何がどうなってるのかようわからんのだ。

成る程、コロンブスの帆船を模したやつなんやな。

とりあえず一番上に上って外洋見物だ。

こういう視線で湾岸を見るのも珍しいから新鮮だ。

船は順調に湾外へ向かう。
と思ったら、ぐるりと引き返した。
何の事はない。こいつも大阪港の河口のあたりをぐるりと回るだけのやつなの
だ。そりゃあがっかりやなあと思ったが、こっちが勝手に思い違いをしていた
だけで、サンタマリア号には罪はない。客の一人ががっかりしてるとも知らず
に船は順調に走っている。
向こうにUFJが見えて来た。
昔、勤めている会社の親睦会かなんかでここに来て、何にも乗らずにビールを
飲んで皆が終わるのを待っていたことがある。実はジェットコースターとか回
転なんちゃらとか猛スピードで走ったり、ぐるぐる回ったりというのが怖いの
だ。

そっから先に行くといつも湾岸高速から見下ろしている景色を今度は下から見
上げている風景になる。海と倉庫と橋ともろもろの風景、違った角度で新鮮や
と言いたいところだが、あまり変化が無くて退屈してきた。
かなり飽きてきたし甲板は暑いばかりなんで中に入ってアイスクリームを食っ
てうとうととしてたらもう戻っていた。

天保山には日本一低い山として記録されてる天保山という名所があるのだそう
だ。私は行ってないが友人たちは行ったことがあるそうだ。面白いかもしれん
けどパスした。

それで今度は又、天王寺に向かい、公園の中に入る。
茶臼山古戦場跡を見に行ったのだ。
大阪夏の陣の真田雪村の陣地跡ということで、田雪村の終焉の地というのは行
ったことがあるがここは始めてだった。
大阪にいても知らないことは多い。
因みに茶臼山古墳というのもここにあるそうだ。ようわからんかったけど。

何となくだらっとしたような一日と思っていたが、終わってみれば結構動いて
るやんかと思った。

まあ、特にどっかへ行くのが目的というよりは久しぶりにあった旧友たちとなん
かかんかしながら一緒にいるという楽しみの日々であったと言える。時々こう言
う時間があるといいなあ。

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ありがとうございました。