杭州お絵かき勉強日記-086 四川料理の名店、「川味観」

3カ月の杭州美術学院滞在の間にいろんな友達や知り合いができた。日本人もあれば外国人もある。
しかし、この学院にいる外国人は殆ど皆、中国語が実に堪能だ。中国に来て学ぶからには中国語を
しっかり学んでからと言う姿勢はすばらしい。私の場合、はずかしながら彼らと十分コミュニケーション
がとれるほどではないので友達と言っても表面的になってしまう。それがちょっと残念だ。
だからという訳ではないが日本の方達には随分親しくして頂いたし、一緒にいてインスパイアされる
事が沢山あった。
何事かをなすためにはまず自ら動く、すばらしい人達だ。
杭州生活も残り少なくなって来た時、この人達と晩ご飯を食べに行こうと言う事になったが、私が辛い
モノが大好きだと言う事で四川料理につきあってもらった。杭州には、「川味観」と言う四川料理の
名店があるのだそうだ。「知味観」という杭州料理の老舗があるからそっから名前を借りたのかもしれ
ない。始めて行くから楽しみだ。

えらく大きくて綺麗なレストランだ。テーブルも椅子もかなり豪華だ。最近はこういうレストランに来
ていないからお尻がもぞもぞする。

最初はなんといっても大好きな水煮魚だ。中国では魚料理が高い。料理一品ではなくて、魚の重さで
値段が決まるのだ。魚はナマズのようだ。にゅるにゅるやべろべろが沢山あっておいしいが小骨が多い。
辛さは激烈という程ではないが十分辛い。ナマズのちょっとした癖と白身の淡白さが花椒の痺れと唐辛子
の辛さのなかで実においしい。

久しぶりに好きな料理を食べたうれしさに、がつがつと食っていたら、骨が喉にささってしまった。
唾を飲むと痛い。いつもはしばらくしたら自然に出て来るのだが、今回は中々出ない。帰ってからも
2、3日は痛かったがそのうち自然に忘れてしまった。

それで次は、粽の中味のようなご飯。大きな椎茸が入っている。辛くはないが味が濃くしゅんで美味しい。

これはシンプルな野菜料理。ブロッコリーがさわやかだ。
こういうのが単純明快でおいしいのだ。

これは厚揚げのようなもの。これも辛くておいしい。

この店の味付けは高級料理店らしい上品な味付けで美味しい。
大衆料理店のような強烈さと野性味は少ないが、誰もが好きな四川の味を出している。
又来たい店だ。
それに、気の合う仲間達とする食事は格別の味わいだ。
又、いつかこの人達と一緒に勉強してご飯を食べる機会があればいいなと思った。

それは頑張って自分が決める事なのだ。機会は向こうから勝手にやってはこない。

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ありがとうございました。