日目は何処へ行くのと聞いてみると、1日目に行った烟霞洞へ又行くという。そんなに何回も
おんなじとこへ行かんでもええやないかと思うがしょうがない。
その、奥を上ると南峰山というところがあっていい景色があるのだそうだ。
ああ、1日目の最後に茶畑を見たとこやなと思う。
やっぱりそうだった。
確かに綺麗な茶畑だ。山一面に広がっている。茶畑の真ん中にひょろりと立っている木も
姿がいい。
これは画にしたいなあと自分でも思う。
一生懸命描いているとおっちゃんが通った。
「やあ、どっから来たんや？」、「日本や」
「そうか日本か、日本のどこや？」、「大阪や」
「大阪かいな。わしの親戚の子は東京へ勉強に行っとるんや」、「へえ、そうなん」
意外と話が盛り上がる。
「これは全部、龍井茶やで」と言う。こんなにばかばか作ってその割りにはえらい高いなあと思う。
やっぱりブランド料なんやろなあとも思う。
今あるのは芽をつんでいって、その間、間で若い木も育てている。
茶畑の中ではあちらこちらで盛んに畑の手入れをしているのがみえる。長閑な風景だ。
ちらっと消毒液を撒いているのが見えたような気がしたけど、見間違いかなあ？定かではない。
お茶は無農薬で育てて欲しいものだ。
1つ描きあげたので、次を探しにいく。
しかし、同じような茶畑をいろんな角度から眺めてもそれほど代わり映えはしない。
なかなかええとこないなあと思いつつ、全然違う裏山のほうに道があった。
南峰山に行くにはこっちが本道だとわかった。そのまま進むと、小さな小さな洞窟があった。
中にはこんな石仏が。なかなかいいではないか。素朴ないいお顔だ。
こういう具合に自然に還っていくのだ。
烟霞洞のメインの石仏よりはるかに感じがいい。
更に上に上ると頂上にでた。こんなお堂があるがそれ以外になんていう事はない。
お堂の裏から茶畑の前傾が見えた。
うす曇であまり見通しはよくない。
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ありがとうございました。