今回の杭州の旅は、水墨画の老師が杭州の美術学院に短期勉強に来ているので、
老師を訪ねて、宿題の画を見てもらおうというのが主たる目的の旅であった。
それで、画をみてもらった後、「先生、時間があったら、西湖でどこかいい水墨画
の絵画ポイントに連れて行ってくれませんか」と頼んだら、
「ええとこ言うても、腕が伴わないとなあ」と言われた。
「そんなの分かってますよ」、「写真にとっておいて、後で思い出して画くんですよ」
と言うと、「そんならええとこへ連れて行ってやるわ」という事で出発した。
「ここは最近、再掘削してできたところやから、あんまり人が来ないんや」と言う事で
茅家埠という所に来た。
西湖の西になるが、一旦は埋もれて無くなっていた湖の一部を、新たな発想で再掘削
して風景区を作ったという事だ。
夕暮れ近くなってきたのと、おりから小雨も降ってきて、
景色が画になってきた。
この風景区を作るに当たって、コンクリートは使わず、木や石だけで造成して、
昔の風情を再現するようにしたそうだから、おのずとカメラに入ってくる景色も
自然な風景だ。
実に良い雰囲気だったので、いつか自分流の水墨画の画にしたててみたいものだと
思っている。
いいのが出来るのは何時の事かわからないけどね。