私が勉強している杭州中国美術学院は西湖の東側の湖岸を走る南山路に面してある。
丁度その裏手、南山路のもう一本東側を労働路というわりと細い道が走っていて、その通りに、市場があったり、
コンビニがあったりするのでその道はよく通る。
その道に前にも言ったことがある、清真ラーメンの店があるのだ。
清真と言うのはイスラム教のことでイスラム風ラーメンと言うことだ。
気にはなっていたが、寮生活暮らしを堪能するつもりなので、しばらく見ても見ない振りをしていた。
しかしまあ、あるひ、たまにはいいかなと思い、行ってみることにした。昼めしだ。
時間帯をちょっとすぎている頃なのに少々ならんでいる。
と思ったら、テイクアウトの人だった。店員に、「一人」って指で合図すると、４人がけのテーブルで１つ空いて
いるところを指さされた。
他の３人は家族連れだ。ちょっといやそうな顔をされたが、特に問題はないようだ。端の席に強引に座る。
イスラム姿の店員が忙しそうに店を仕切っている。ラーメンを持ち帰る人も多いのだ。
店員と目があったので、「牛肉ラーメン」と注文する。９元だ。
普段の４元、７元のくらしからすると急にえらい贅沢に思えてきたから不思議なものだ。
今は昼の渋滞時だから、さすがに麵を打ってくわすわけではなくて、作りお気だろう。店の入り口のところにナンの
ようなものも積み上げてある。あれもうまそうだ。又いつか試してみよう。
同じ席の家族は、刀削麵とチャーハンと、ヤキソバを頼んでみなで分けあいしている。
３人いるとこんなんができるからいいなあ。どれもおいしそう。
家族団らん、でも子供はちょっとわがままそう。
結構こんでるのに結構客が入ってくる。やっぱり人気店なんや。
しばらく待つと麵が来た。
これこれ、まず香菜の香りがやってくる。
スープはあっさりしてしかもいい味だ。
ほのかにシルクロードの香りがするかのようだ。
細身の麵はつるんとしなやかだ。硬くはないがゆるくはない。
牛肉もちょっとだけ。ごくごく普通に食べる日常麵だ。力みも構えもない。
これに人生をかけてないし、命もかけてない。
下らんことを考えてたら机の上から辛子タレを持っていかれた。道端にテーブル置いて外でも食べてるやんか。
久しぶりにラーメン食って興奮してきた。
一気に食べてしまう。
鉢を持って汁も全部すすってすまった。
おいしい。
やっぱり時々こんなん食べんとあかんなあ。
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ありがとうございました。