集集の街を歩き始めた頃から本格的に暑くなってきていた。
それでも我慢して歩いていたが、とうとう我慢できずに、駅のホームで列車を待つあいだに
ダウンジャケットやセーターを脱いで、ディパックにぎゅうぎゅうと詰め込んだ。
体は軽くなったが、荷物は重い。
駅の方から音楽が聞こえて来た。
「始まったんやな」
サックスの音がやんだら歌声が始まった。1人で何役もやってるんかもしれん。
「日本の歌やで」、しかも日本語だ。
「清水港の・・・・・」と聞こえる。ド演歌だ。
なんかうれしい。演歌は好きではないけど、こんなところで、日本の演歌を楽しそうに
歌ってくれているというその事がうれしい。
あのステージもえらい盛り上がってんかなあと思っているうちに列車が来た。
来た時と同じように、景色プリント付きの汚れた列車だ。
というか来た時乗って来たやつが引き返してきただけなのだろう。
これはチケット。
帰りは空いている。がらがらゆったりだ。が、途中からどんどん人が乗ってきて、
彰化に着く頃は結構満員だった。
気温はどんどん温くなって来るし、田圃とバナナと椰子の木を見ながらの旅は長閑でいい。
彰化駅はさすが在来幹線上にある駅だけあって乗降客はえらい多い。
駅前もえらい賑やかやなあと思ったら、どうやらお祭りイベントがあるらしい。
駅の看板にも「燈會」と書いてある。
「そう言えば、台湾の「ねぶた」があるって言うてたなあ」
ちょうちん祭みたいなもんらしいけど。
「それで、あちこちから人が集まってんやわ」、街の人も多いし、観光客も多い。
今晩に向かって、街はもりあがりかけてんやわ。
しかし、あんまりそんなん好きやないから、わしらは会場を見に行ったりしやんと
台南を目指そう。
だが、その前に昼飯を食わんとあかんのだ。
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