集集の駅舎は日本の統治時代の名残を残した建物だと言う。
なるほど、地震の後の修復の結果、屋根などが2重になってしまって少々不自然感はあるものの
雰囲気は残っている。駅前には蒸気機関車が展示されているし、少し歩くと、内戦時代のもの
なのか戦車の残骸なども展示されていて、この地のいろんな思いが交錯していそうな感じがした。
駅前広場から駅を背にして左の方に商店街がならんでいるようだ。
正面に向かって進むと、街の中心部に行くようだが、こんかいは、次に帰る列車が来るまでの
1時間足らずの待ち時間を利用してちょこっと様子を感じるだけの予定だから、あまり深いところ
には行かれない。よかったら又くればいい。
一期一会の想いも大事だが、「又、是非来たい」と思う事も大事なのだ。
広場の右向かいにはレンタル自転車がある。
「こういうのを利用するのもいいなあ」
と考えながら、左手の商店街に向かって歩いた。
台湾に来て思ったのは、店の看板が、店の壁にそって掛けられているのは勿論だが、壁に垂直に
突き出た看板が実に多いと言う事だ。
日本でも中国でもないことはないが、これほど多くはないだろう。むしろ突き出た方がメインに
なっていていろいろ人眼につきやすいよう工夫を凝らしているようだ。
包子屋が気になる。
ふかふかと湯気がたって、美味しそうに積み上げているのがあちこちの店のガラスケースの中に
見える。
「一個買って、パクっと食いたい」、衝動をこらえきれずに買ってみた。
野菜と肉の餡でピリッと辛い。ちょっと一ひねりした何かの味も混ざっていて台湾風エスニックな味だ。
「うまい」
食いながらもう少し歩くと、果物屋があった。
友人がバナナを買った。
「台湾バナナは旨いんやで」、知ってる。よく熟れた小さいバナナが旨いんや。
こういう所で朝飯を食ったか食わなかったの差がでる。
わしはいやしくサンドイッチを食ってしまったから、昼に本格的に食う事を考えたら今は少し我慢が
必要だ。それでも、いやしく、「ちょっとおくれ」ともらってしまった。
「旨い」
そんな具合にぶらぶらしてると、じきに商店街は終わってしまった。
もうあまり時間も沢山はないので元に戻り始める。
駅前広場まで来ると、ステージの準備が始まっていた。
「何かイベントあるんやろか?」
サックスが一本おいてある。小さいながらPAなども置いてある。
「駅前演芸大会でも始まるんやろか?」
おもろそうやけど、列車の時間だ。でも気になる。
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