台湾、昔の日本の足跡にも出会う旅-17、埔里の紙漉き工場

今回の旅の目的の一つに紙漉き工場の見学と言うのがあった。埔里が紙の産地
として有名というのは前から聞いていたのだ。特に、画仙紙なんかを中国と同
じように作ってるのかどうか非常に興味があった。
画仙紙、中国では宣紙と言うけど、どうも滲みの味が良い水墨画を描きたいと
思たら中国の紙を使わんとあかんようなんで、台湾でも中国人が製法を伝えた
んやろから同じようなもんが出来ても不思議はないって思てた。
それで今回の旅程に紙漉き工場見学を入れてもらってたのだ。あわよくば、良い
紙を見つけて買って帰りたいとの魂胆もある。
それでは行ってみよう。
「うわっ、ここもえらい人やんか」
紙漉きなんか殆ど誰も興味ないやろと思うてたらバスを連ねていっぱい来てはる。
どこも行くとこないんでここもコースに入れたんか或いは紙漉きが好きな人が
台湾には多いんやろか?
おっとわしらも呼ばれてる。団体の如何にかかわらず、ある程度のグループに
なって説明員の後をついていくという仕組みらしい。ようわからんけどついて
行こう。というか何言うてんか全くわからへん。

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こんなん見てたら本格的な紙工場みたいなんやなあ。

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わからんなりにぞろぞろついて行こう。

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体験紙漉きもやってるみたい。

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でも、それは別料金みたいやね。
日本でも良くある。皆さん、楽しそうにマイ紙を作ってはった。
わしらは説明すらようわからんから遠慮しとこう。
さて、それでほんまもんの中国画仙紙は売ってるんかと周りを見回したけど、
それらしいもんはない。探し回ったあげく、売店のおばちゃんに聞いたら、外に
でて、左に曲がってずっと行った先にあると言う。
なるほど確かに本格的な紙屋さんがあった。
ここでは、紙を選ぶのに、験し描きをさしてくれる。墨をつけてやってみたら
なかなかいい感じであった。それで大きいのを買ってみた。
やっぱり台湾も水墨画では中国に負けないところなんで紙もちゃんとあるんや
と思った。大きな筒を持って日本までわくわくして帰ったのだった。
しかし、帰って描いてみたら、思てた滲みとちと違う。験しかたがわるかった
んやろか?
残念。

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ありがとうございました。