昨日、山為の話をした。山為に行ったのは実は海南の実家に帰ると言う用事があったからだ。
というより用事をつくって時々帰らないと古い家をずっとほったらかしにしてしまう。
家は住まなければどんどん痛んでいく。
新鮮な空気を入れなければいけない。
日の光を当てなければいけない。
電気をつけて、水道を流して、床や畳を踏んで、階段を上って、下って、生活の刻印を
押して行かなければ朽ちて行くばかりなのだ。
それで、いつかほろほろと土に還るのであれば言う事はないが、そうはいかない。
ろくでもない建物と家具と道具がばらばらになりながらエントロピーだけが上って
手のつけようもないがらくたの瓦礫が残るだけなのだ。
何とかしなければ。
壊そうか? それもかなりのお金がかかる。
何かに利用できないか? 良い案が思いつかない。
何もしないで手をこまねいているうちに、わし自身のエントロピーが最大になってしまう。
(死んでしまうってこと)
そうこうしているうちに又別のところに雨漏りがしてきた。
何とかしないと畳にカビがはえてえらいことになる。
その用が一つ、もう一つは車を車検に出すのだ。
むかしからずっと出しているところが車の事もわかってもらっているし、安くて確実だ。
ということで和歌山、海南に向かって阪和道を走った。
いつもの道だ。
トンネルを抜けて峠を越えると目の前が開ける。
ちょうどそのあたりにPAがあるからそこで何時も休憩するのだ。
視界前方、左右に紀ノ川の流れがある。
紀伊平野の根元のところだ。その向こうに田畑があって、更に向こうに街がある。
その後ろが霧に霞んで、その向こうに低い山が連なる。
街の中ほどに、和歌山城が見えて景色を引き締めている。
ゆったりした景色で良い感じだ。
画になるわけではないが、いつも、「帰ってきたな」という気持ちになる。
しかし、何とかしなければ。
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ありがとうございました。