上海ぶらりー14、街角の新彊ラーメン

上海ぶらりの晩飯時、昼に食べ過ぎてあんまりお腹が空いてない。
「軽く麺でも食おうや」と言う気分でホテルの近くをうろついていた。
「ここよさそうやで」適度に混んでいて客が切れてない。今風のレストラン風ではなくて
いかにも街角食堂風だ。それでいて不衛生そうでもない。しかも麺は目の前で引っ張って
作っている。前に紹介した蛋餅(クレープ風)屋等が並んでいる通りだ。
結局この店、居心地がよくて、夜、夕、朝と三回も通ってしまった。

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最初は、ちょっと混んでいる中を奥の席へ。あんまりお腹が空いてないけど夜食が欲しい
という程度だったので、新彊拌面というのを頼んだ。一杯15元。麺にしてはちょっと高めだ。
待っていると、忙しく働いていたおばさんが、私達のテーブルの向かい側にきて、ちょっと
休憩だ。それで、「どこの人なん?」とか、「上海に何年住んでんねん?」とかいろいろ
親しげに話しかけてくる。
「よそもんはほっとけ」とか「適当にあしらう」とかではなくて、何となくわれわれに興味を
持って話かけてくれているのが言葉が十分通じないながらもよくわかって気持ちがいい。
麺は府と麺だ。1人ずつ打って、延ばしている。
来た。「えらい・・・・多いな」

驚くべき迫力だ。具沢山というよりは具が溢れかえっている。
野菜も大胆ぶつ切りだ。どろりとしたソースがシチューみたい。

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これと麺を混ぜるのだそうだ。
おっちゃんがやってきて、「こないすんやで」と混ぜてくれた。

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太麺は腰があって、プニュプニュして、食感がいい。麺の味もおいしい。スープもあるのだ。

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しかしこんなに食べられへん。ごめんなさい。

これに味をしめて、別の日、夕食が中途半端になった時、「ほんならあそこに行こ」と言う事に。
今度は、真ん中の右側の席だ。最初はがらがらだったのに、待っている間に客が増えた。
注文しようとしてたら、麺を打つおっちゃんがやってきた。
「又来たな」と言う感じで笑いかけてる。
「グラグラグラ・・・・が大変やったなあ」と言っている。こっちがわからんみたいやから
大きな身振りを始めた。「ビュービュービューちゅうのもあったやん・・」これも大風が吹く真似を
している。やっとわかった。「地震のことかいな・・」、「それと台風やなあ・・・」
こんな話になると思わないので耳が準備できてない。
「気にしてくれてありがとう」、「おかげで私らは被害なかったんやけど、日本はえらいことやったんやわ・・」
と答えた。
お互いに十分伝わらないなりにも心づかいが感じられて暖かくなる。

麺はちょっと趣向を変えて、刀削面だ。
「羊肉の串も食いたいなあ」、「それはないよ」、「ほんなら葱爆羊なんちゃら・・というやつ」
「それと炒飯を」またもや多いかな?

こんどの麺は拌面よりは細い。それにしても、包丁でさくさく、さっさと削るだけで、こんなに
すばやく均一に削れるもんだ。香菜が良い香りでおいしい。しかし多いな。

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炒飯もおいしい。

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玉葱と羊の炒めたの。昔、「珉々」でジンギスカンて言うてたやつだ。
これはものすごくうまい。油でべとべとしてないし、臭みも少ない。香辛料の香りが食欲をそそる。

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「ところで、ビールある?」、「ないよ」、「やっぱり」
イスラムやもんね。

最後は、「朝飯もあそこへ行こうで」と又々繰り出した。
やっと麺の小があるのに気がついた。最後は普通のラーメンだ。しかし小でこれか?

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それに水餃子、ぷにゅぷにゅでおいしい。

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おっちゃんが又、1人分ずつ延ばしてくれる。
夜中の2時頃までやって、朝7時からやってる?麺を打つおっちゃんは1人だ。
いったい何時寝てるんやろ?
頑張ってるんやなあ。

何かすごく心が温かくなる店だった。
前に北京に行った時に、麺の店でお客さん達に無視されて居心地悪かったけど、こんな人達もいるんやと
嬉しくなった。

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ありがとうございました。