時々奈良遊、「喜光寺」

さて近場でざっと済ませて、つぎはちと遠い。しかもややこしい。しかし大丈夫だ。
ナビがある。
しかし全然大丈夫でなかった。「あと300mで右に曲がって下さい」と自信ありげに
言っているが、右へ曲る道など無いのだ。しかたないのでずんずん行って、生駒の中腹まで
行ってからやっと戻れた。
何故かと言うとナビのデータが古かったのだ。阪奈道路の西大寺の辺りでは川を越したり
近鉄を越したりするのに今は大きなバイパスの橋ができている。それがデータに入って
ないから変な指示がでるのだ。そうかと言って下ばっかり走っていると電車の線路を
渡れなくてどうしようもなくなる。行ったり来たりぐるぐるしそうになりながらやっと
「喜光寺」を発見した。
ここでも道端にある駐車場には誰もいない。
しめしめと思いながら門まで来ると、拝観料をとる人さえいないではないか。
今日はえらい福のある日だ。

由来札を見ると、「喜光寺」というのは行基が開いた寺だという。
それと東大寺の大仏殿を建立する際にここの本堂を参考にしたというので、「試みの寺」と
言われていると言うような事が書いてある。
まあ、そやから見に来たんやけど。

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なるほど小振りだが味のある建物だ。
さっきまでの角度が低目で優美な感じの屋根のお寺と違って、ちょっと質実剛健ながっしりした
姿で屋根の瓦に味がある。
「あっあの人テレビに出てはったわ」と庭の隅でスケッチをしている人のところに何人か見にいった。
私もついでに物見高く見に行った。
フランスから来たフランス人でこの寺が気に行ってスケッチをしているらしい。その様子が何かの
番組で放映されたのだそうだ。

ボールペンで丹念に大屋根の瓦一つ一つまで描きこんでいて、丁寧で上手だった。
色はつけないで水墨画風だ。
「わしも描かなあかんなあ」と思ったが対抗意識だけではええものは描けん。

と言う事でミニ奈良遊はこれでおしまい。

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ありがとうございました。