杭州雑感おちこぼれ

先日来連載してた杭州話でこぼれてたやつをちょっとだけ。
みんなで市街地にぶらぶらと出てた時の事だ。
うす暗くなりかけの中を街角歩きをしながらホテルに帰ろうとしてたら、ちょっと
明るくなった一角が見えた。
「ええ匂いがしてる」
栗を煎っているではないか。うまそうだ。

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「おいしそう。買いたい」おもわず買ってしまった。中国は全て量り売りだ。
一斤15元やったかな?安い。
その場で食べて見た。
「おいしい!」変な甘みはつけてなくて栗の味だ。みんなおいしいと言っている。
ほくほくしてる。

別の人が蓮の実を買った。
「こんなん話のタネになってええね」と言うわけだ。
大きいヤツをバラすと中に実が入っている。その皮をむいて食べるのだ。
素朴な味だがちょっとえぐみもある。
昔こんなん食べたことあるなあと言う人がいる。今は誰も食べへんで・・

kuri111105-2

菱の実を買った人もいる。
子どもの頃食べたことあるなあと言う人がいる。
今は見た事も無い。

何か大事なもんを見たような気がする。
こういう今でもあるはずの身の回りの木の実や草や野菜を食べなくなるのは
文化がすすんだからでも何でもないと思う。
生活の便利さにかまけてどんどん失っているものがあるのだ。
いつか中国の人達もこんなん食べんようになるんやろか?
こういう食の形を失って欲しくないものだ。
それで又我らの暮らしにも手近の幸がたくさん戻って欲しいものだ。

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ありがとうございました。