杭州雑感ー13、桂花の郷へ

一緒に行っていた水墨画の老師が、「今日はホテルの晩飯パスして、ええとこ行こ」
と言いだした。
「金木犀の花の下で茶飲んで、ご飯食べるんやで」と言う。
何となくロマンの香りがする。似合わへんけど。
金木犀は中国では桂花というそうだ。
そう言えば学院の庭でも金木犀の香りがする。日本ではちょっと早いが中国では
ちょうどいい季節なんかも知れない。
人数が多いので車3台に分かれた。私は先頭車だ。行き先も聞いてないし土地勘も無いし
不安でしょうがない。
車は一旦西湖の南に向かい、そこから西に向かって走っているようだ。
少し渋滞があったがわりと順調に切り抜けて山の中に入った。
「あの店やで」、運転手は道端に3軒並んだレストランの真ん中を指さす。
「店で座って待っとこう」、予約した老師がまだこないし、何がどうなってるかよう
わからんから待ってながらも不安だ。しかし、なかなか来ない。
やっと後続車が一台来た。これに老師が乗っていた。
しかし、後一台がどうもかなり路を間違えて迷っているようだ。
「迎えに行ってくるわ」と老師が又出ていった。そっからがまた時間がかかる。
携帯に電話しても出ない。
あんまり遅いので店主が苛立ってきた。「どないなってんねん?」と聞いてくるが
こっちが聞きたいくらいだ。漸く電話がかかってきたのであわてて店主に渡す。
詳しい道を教えてもらうためだ。
「もうじき来るで」店主の機嫌も直ってきた。
心配して道路まで出て待っていると店主が側に来て話しかけて来た。
「この辺、景色ええやろ。ええ匂いするしな。うちは安いしおいしいんやで」
今のところ雰囲気を味わう気持ちの余裕はない。

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段々日が暮れて来た。良く見ると確かに雰囲気のいいところだ。
遠くに茶畑が見える。
遠くから、この辺に食事に来る人達が多いように見える。
しかし、金木犀はどこなんや?ようわからん。あんまり匂いもしいへんし。

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やっと到着。結局集合に1時間以上かかってしまった。
中国人同士でも言葉のすれ違いって結構あるんやなあ。
大まかな人が大まかな人に大まかに説明するとこんな事が起こる。
さあ、ご飯食べよ。

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ありがとうございました。