京都の百万遍で手作り市が開かれていると聞いた。
そういうものがあるのなら是非行きたいものだと思っていたが、月に一回の開催なので
いくら私でも行ける時と行けない時がある。
と言っても行ける時はすぐに巡ってくる。
地図で見ると、京阪電車の出町柳から真っ直ぐ東に歩いていけば行きあたるはずだ。
いつも利用するのは大体京阪電車なので分かり易い。
手作り市というのは、プロ、アマを問わず手作りしたものを売る人が店をだしている
のだそうだ。仕入れモノは扱えないというルールらしいし、固定の場所を登録という
事ではなくて、その都度早いもの順に場所取りをするというから、なんとなくこだわり
のモノが多そうだ。
いつか機会があれば、何をどうするというわけではないが、なんかこだわりのモノを
作って売ってみたいという気もないではない。
そんな事もあって雰囲気に触れに行きたいなと思っていた次第だ。
今日は平日だからさすがに人手は少ないだろうと思っていた。
今程ではないが、えらい暑い。
ばかっ晴れの中、とぼとぼ歩いていても汗が噴き出してくる。先は長い。
「この辺は学生が多いんやなあ」
もう大分歩いたけど、と思う頃、大きな交差点に出た。
その向こうの方に何となく人が集まっている。
左手に門があって、どどっと人が出て来る。
同じくらい人が入っていく。
迫力に負けそうだ。
タクシーが止まって、元気そうなおばちゃんたちが降りて来る。
中に入ると真っ直ぐ歩けない。
いたるところにテントがあって、なんとなく道はあるが、広くはないし、人がいる。
「なんば歩きの練習や」と人込みのあいだをするりと抜けていたら、モノを見る
暇がない。
じっくりみよう。
やっぱり布の加工品のお店が一番多いようだ。古い和服の生地をつかったり、
いろいろこだわりの材料をつかって思い思いの入れモノや衣類などを作って売っている
人達がいる。
それを手にとってためつすがめつ品さだめしているお客の人の姿の方が実はもっと
マニアックだったりする。
強烈な個性の衣服を着ておられるのだ。
決しておかしくはない。かっこいい。
こういう人達を眺めているのも楽しい。
木工品もある。
陶磁器もある。
ガラス細工もある。
「コーヒーのエエ匂いするわ」、「暑いから喉渇いたなあ」と思って買いにいったら
もう売り切れだった。
おもろいとこには人が集まってる。
こういう所にくると元気が貰えて実にいいのだ。
又来よう。
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ありがとうございました。