北京で背広とコートを作る

写真は、北京で作った背広とコートです。北京の繁華街、王府井には100年程続くシルクの老舗があって、シルクやウール、カシミアなど、あらゆる布地を売っています。又、既製品の服やショール、マフラーなどもありますが、仕立て屋さんも入っているので、背広などを仕立てる事もできるのです。
私か思うには結構すばらしいビジネスモデルなので、紹介したいと思います。

まず、店内の反物から気に入った生地を選びます。
日本の仕立て屋さん程は、整理されて並んでいないけど、品揃えは結構豊富です。相談にも乗ってくれます。若干なら値引き交渉にも応じてくれます。
何を作るかを決めて、そのサイズ分だけ生地を買います。

そして、そのお金を払って、伝票を貰って、仕立て屋さんコーナーのところに行きます。
そこで、ダブルかシングルかなどのスタイルや、ポケットの位置、ズボンの折り返しなど注文をつけながら、サイズを測ります。
仕立て代は、その時払っても好いし、完成時でも好いです。
その日はそれで終わり。

あくる日に、仮縫いのチェックです。
不具合や気に入らないところがあれば治してもらいます。

それで、その日の深夜、又は、あくる日の朝一番に宿泊ホテルまで品物が届けられます。

全部で1日半か2日で出来てしまうのです。

料金は、背広なら、シルク地のよい生地を使っても仕立て代込みで、2万円強くらいです。
コートなら、カシミアの厚手の生地を使って、ロングコートを作っても、仕立て代込みで6万円くらいです。

ちゃんと仮縫いできて、このスピードで仕上がって、ホテルまで届けてくれるというのは、かなり満足度が高いです。ビジネスモデルとしては、好いのではないかと思っています。

人では一杯からんだ中国的な仕組みですが、スピードが必要だというのはよいところをついていると思います。
安くて早いというポイントがあると思います。

品質はどうでしょう。
すごい縫製技術というほどではありません。
まあまあです。
ホックの付け方かんかは少々不安です。
全般的には特に問題はありません。

私の友人が作った時は、少し品質に問題があったそうです。
私は3度作って、どれもokです。

面白いので、もうしばらく試してみます。

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