街角をぶらりとしているうちにええ時間になってしまった。
そろそろ昼飯を食って、空港に行かないといけない。
友人達は先に空港に行って日本に帰ってしまったので、街角ぶらりからは一人だったのだ。
1人でいても腹は空く。
しかし、おいしい飯屋を探してなんぞという行動は面倒だ。
「朝飯食ったとこで食べよ」
おいしかったし問題ないや。
それでまた、あの店に行った。昼になると並んではいないがやっぱり客は多い。
「小龍包と・・・・」、
「すみません。昼は小龍包やってないんです」店員も朝の人たちとは入れ替わっている。
「あっそうか、あれは朝のメニューやったんやな」
「ほんなら、搾菜肉糸面下さい」壁に貼ったメニューを見ながら適当に決めた。
要するにザー菜と豚の細切り肉炒めの麺という事だ。
席はやっぱり相席だ。奥の広い机の向こう側の席があいている。
「・・・・?」なんとなく空気が変だ。
皆さんの目線に若干の圧力感を感じる。1人やと結構感じるのだ。
「考えすぎかなあ?被害妄想?」
後から来た老夫婦。奥までくれば、私の横が空いている。しかし、入り口の狭い机に
座った。
まあええか。
麺が来た。
「おいしい」ザー菜がピリッとしておいしい。こんな麺は初めてだ。
麺も硬くはないが程良い柔らかさでおいしい。
「ふーふーずるずる」と食べていたら、向かいのお兄さんが帰った。
その後1人若い人が入って来た。私の前しか席は空いていない。
かなりためらいながら座った。ように見えた。
私はひたすら食べ続ける。
右の奥の席が空いた。その若者は、すぐに席を移った。
「なんでやろ」
「私は臭いんかなあ?」、かなり加齢臭がするのかもしれない。
それとも「胡散臭い」、そう言われても不思議はない。
どうみてももっさい爺さんだ。3日も同じ服着てる。
「日本人やから?」、それやったら嫌やなあ。そんな風にはなって欲しくない。
中国で、1人でご飯食べることは今までも良くあった。
それでもこんな感じを持ったことはなかった。
あっちの机の上にある、サービスの漬物欲しいけど、この空気では取りに行かれへん。
折角の旅の終わりやというのにちょっと残念。
しかし、めげずに又来るのだ。
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ありがとうございました。