北京の白酒で「二鍋頭」というのがあります。安い酒です。10元位で買えます。これが結構うまいのです。
白酒というのは強い酒で40数度位のものから60数度位のものまであります。
沖縄の泡盛みたいなものです。
これは52度です。
高粱などの穀物を蒸留したもので、独特の香りと、酸味と舌をさす鋭い味わいがあります。好きな人はこの香りも良いらしいですが、私にはちょっと辛いです。それでも、飲んでいるうちに慣れてきてつい飲んでしまう危険があります。中国の宴会での所謂「乾杯、乾杯」というのは、この白酒を小さなグラスに入れて、果てしなく繰り返されます。飲む以上は潰れるまで飲むのが礼儀をいう、恐ろしく、おぞましい考え方があるので、つい、つい飲んでしまい、えらい事になった記憶もあります。
「二鍋頭」というのは、こういう白酒系の中でも安い、庶民向けの酒ですが、あの香りとべとっとした酸味がすくなく、きりりとはいわないまでも、切れのよい味がします。生のアルコール感はあるものの、私としては、飲みやすく、美味しいと感じる白酒です。
日本に帰って迄も、強いて飲みたい訳でもありませんが、中国で、中国の雰囲気の中で飲むと結構好いものです。
蜂蜜漬けのニンニクやザーサイをあてに飲んでいると幸せです。
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