組曲、「展覧会の絵」

画から音楽が聞こえる気がする時がある。 怒涛のような激しさであったり、雄大な響きであったり、悲しみに満ちた 音楽であったりする。石濤の水墨画などは、静寂だ。静謐な静寂が 立ち込めて、せせらぎや鳥の声だけが聞こえるかのようだ。 そんな音楽を感じさせる画を画きたいものだが、なかなかそうはいかない。 レコードを見ていると、ムソルグスキーの「展覧会の絵」というアルバムが あった。ムソルグスキーが友人ヴィク […]

これぞあじあの味、プノンペンそば

ずっと以前、ラーメン食べ歩きに凝っていた頃、堺にある「プノンペンそば」の 噂を聞いて食べに行った事がある。トマトの入った野菜たっぷりの麺でおいしかった。 その頃は、中国やベトナム、タイ、カンボジアなどアジアの国々のどこにも行った 事がなくて、だから「あじあん」な食べ物も知らないし興味もなかった。 今は違う。プノンペンには行った事はないが、シュムリアップにあるアンコールワット 遺跡に行って感動した。 […]

最近夢中で読んだ本、張岱、色川武大

張岱、「陶庵夢憶」 張岱は明末、清初の頃の文人、史家である。号は陶庵という。 「明朝瓦解までの前半生、およそこの世にある美しきもの、 楽しきもの、愛すべきものはこれをとことん貪って飽くことを知らなかった」 本のカバーにこんな風に書いてある。 ありあまる財産がありながら科挙の試験も受けず、あらゆる贅沢を尽くすだけの 暮らしだったけど、明の瓦解と共に財産を全て失ったという。 そんな食うにも事欠く暮らし […]

雄勝硯はすばらしい

水墨画を画くのに中国のいわゆる端渓硯を使っているが、どうも使い勝手がよくない。 使い方が下手なせいもあるのだろうが、丘といわれる墨を磨る部分の形と、 磨った墨液を貯める池の部分の形のバランスや好みがあるのだろう。 今は筆でも墨でも、日本の方が良い物が多い。もしかしたら、硯にも日本でに 良いのがあるのではないかと考えた。 それで調べると、宮城県の雄勝というところに良い石がとれて良い硯があるというのが […]

十五夜の次は十三夜

樋口一葉に「一三夜」という物語りがある。 貧しい家の娘が望まれて、金持ちの家に嫁いでいったが、突然帰ってくる。 突然の帰宅に母親がちょうどよかった団子を造ったばかりだと喜んで言う ・・・今宵は旧暦の一三夜、旧弊なれどお月見の真似事に団子をこしらへて お月様にお備へ申せし、これはお前も好物なれば少々なりとも亥之助に持た せて上やうと思ふたれど、亥之助も何か極りを悪るがって其様な物はお止し なされと言 […]