熊野古道の旅ー03.昼食は煮魚

芦雪を堪能したので満足感で一杯だ。
気持ちは満腹したが、お腹は空いてきた。そろろ昼飯時だ。
「どっかで飯くおか」と言ってもどこか決めているわけではない。
「何もなかったらさっき見た見せにしょうよ」
実は駅からここに来るまでに、ついでに商店街をきょろきょろしながら来たのだ。まだ早いので
食べる店は開いていなかったが、ちょっと妖しそうなB級度の高そうな「めし屋」風の店が見えた
ので眼の中でキープしておいた。しかし、まだ、どっかあるやろ。
ネットで調べたら一応いろいろありそうだが、どれも気が向かない。高いだけという気がして
ならない。
商店街を駅に向かって戻る。帰りは違う筋だ。しかし、たいして変わりはないシンプルなところだ。
ぽくぽく歩いていたら、魚屋さんの店先を通った。
「おいしそうな鰯やな」横目でにらんで通り過ぎようとした。
「エエ匂いするなあ」
通りながら右の路地を見ると、このさかな屋は路地の角にあるから、ちょうどこのさかな屋の裏の
あたりに食堂の入り口が見える。
「あそこの匂いかも知れんな」
「この魚屋が店やってんかな」
「開いてんかな?」
覗いて見ると、ちゃんと店やっている。地元の人らしい客がカウンターに何人か座っていた。
入り口の看板にメニューと値段が書いてある。
頭の中は、「煮もの食いたいねん」とささやいている。ちょうど店に入ったタイミングで、
店のおばちゃんがカウンターの角の客に煮魚を運んできた。決定だ。
「そこの座敷でもいいですよ」結構広い店でカウンター以外に座敷もある。
「煮魚定食二つください」きっぱりと言った。
グレの煮ものだ。
「これよう身いついてますよ」と言いながら持ってきた。
「おいしい」魚が新鮮だ。身がたっぷりある。眼の下の肉も、顎のしたもべろべとも醤油の味で
とろっとしている。小骨をしゃぶりながらとことん食べつくすのだ。
ご飯とみそ汁と野菜の煮物の小鉢がついて、800円、コストパフォーマンスもいい。
「ええとこ見つけたなあ」
画も満足したし、お腹も満足した。
今日は絶好調なのだ。
「刺身定食もきっと美味いやろなあ」次に来るかどうかはわからないが、近くまで来た人には
絶対お薦めだ。

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店名、「くしもと」
ジャンル 天然魚料理(のれんに書いてある)
住所 和歌山県東牟婁郡串本町1759(らしい)
電話 0735-62-1212(らしい)
営業時間 不明
定休日 不明
メニュー 日本語
言語 日本語

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