昨年暮れの事だ。京都三条通りと東大路通りの交差点のあたりにちょっと古びた感じの
喫茶店があったので一幅していた。
中もシックな感じなのだが、見た目の感じとは違って、お店のママさんは、賑やかだ。
明るくて、「わはははは・・・」とよく笑う。それはそれで居心地がいい。
くつろいでいると、カップルが入ってきた。勿論この人たちにも愛想がよい。
この人たちはさっさとコーヒを飲み終えて、ママさんに、「青蓮院はどういったら
いいですか?」と聞いている。きっと青不動を見に行くのだ。
私も行ったばかりだ。私でも道を教えられる。
すると、「こっちの裏道を真っ直ぐ、真っ直ぐ行ったら突き当りのところにありますよ」
「あっちの広い道を行くより、分かりやすいですよ」
「こっちは旧街道なんです。昔は三条大橋のところからずーと続いてたんですよ」
と説明している。
「面白そう」と思わず聞き耳をたてた。
今でも大通りの方は三条からずっと大津の方まで続いているが、ちょっと裏に旧街道
が残っているのは知らなかった。
それでよく聞いておいて私もその道を散策してみる事にした。
なるほど一本違うとまったく景色が変わるものだ。面白い。
すぐに商店街と交差した。この商店街もずっと四条の知恩院方まで伸びていそうだ。
こんどはこの商店街も散策してみよう。
歩いていると、てぬぐい屋さんとかさかな屋さんとかあっておもしろい。
表通りと違って人通りも殆どなくて静かだ。
川を渡って、すこし行くと、なるほど青蓮院の側に出た。
住んでいる大阪堺にも、熊野街道とか竹内街道とかがあるが、特に何が目的と言う事で
なくても、こういう昔の道をちょっと歩いてみると面白い。
京都三条の旧街道
- 2010年1月16日
- 近畿地方
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元旦に白鷺