中国の白酒(バイヂュウ)は奥が深い。実に様々な種類がある。
値段も多種多様だ。一本数十円のものから数万円にものさえある。
いったいどれがいいのか、どのレベルくらいにしておいたらいいのか全くわからない。
五粮液、剣南春、洋河大曲、濾州特曲、郎酒、茅台酒、西鳳酒、汾酒というのが8大銘酒
だという。五粮液とか茅台酒など超高級酒は宴会などで飲んだ事がある。
というか、ちらっと美味しい酒やなあと頭をかすめつつも、「乾杯、乾杯」の中で
いきのびるのが精いっぱいで殆ど記憶にない。
製法で分けると濃香型、醤香型、清香型などにわけられるそうだ。
濃香型の代表が五粮液、剣南春、瀘州老窖特曲だそうで、四川省の酒だ。
老窖(古いあなぐら?)という言葉が示すように、醗酵の過程に特徴と秘密がありそうだ。
醤香型は貴州の酒で茅台酒が有名だ。
清香型は杏花村で有名な山西省の汾酒とか、北京の二鍋頭というから北の酒なんだろう。
それでまあとにかく、先だっては四川省の成都に旅にいったから、瀘州老窖特曲という酒
を絶対に買ってかえろうと思っていた。
理由は簡単。五粮液、剣南春などはある程度美味いと分かっているが異常に高いからだ。
安くて美味い酒を探したいのだ。
今回は買い物などする時間の余裕があまりなかったので、晩飯の後に、その近場の酒屋を
回った。しかし、有名な酒のはずなのに無い。
がっかりしてホテルに帰ろうとしたら、隣にスーパーがある。
聞いてみたら置いてあるという。
「よかった」ということで一本購入。
家に帰って、「老窖の味わい如何?」と楽しみに飲んでみた。
うん、まあ、感動するほどではない。美味しい事は美味しいが、、ポイントになる特徴が
ないかもなあという感じだ。
あの二鍋頭のようなガツンとくる鮮烈さがあるわけではないし、驚くほどまろやかでこくが
あるわけでもない。
まあ、値段相応なのだろう。
やっぱり白酒は奥が深い。もっといろいろ探してみよう。
毎週金曜は、酒や茶に関する話です。