リタイアすればあまり会う事はない。
久しぶりに思いだして声をかけてくれたのだ。
その時お土産に頂いたのが、Minh Longの人形だ。
Minh Longというのはベトナムの高級食器の会社だそうだ。磁器食器を作っているので
関連のテーブルウエアから人形などまで手掛けているのだろう。
ベトナムで焼き物と言えばバッチャン焼きということになる。ハノイの郊外に専門の村が
あるのだ。バッチャン焼きは陶器で独特の素朴な味わいがある。
もうかなり前になるが訪れた事がある。中国の景徳鎮のように村中に焼き物屋があふれていた。
しかし生活雑器が殆どだったのであまりいい物には巡り会わなかった。
やはり中国、それも雲南省や南方の影響が強いのだろうなと感じた。
Minh Long磁器はどこで焼いているのだろう。こういう磁器に適した土のでる地域があるのだろうか?
今回の人形はヨーロッパ風の繊細さを思わせるものだ。スペインのリアドロの人形見たいだ。
リアドロは好きなので以前はよく買っていた。外国に旅行して、リアドロの人形があったら
記念に買っていたのだ。
最近はそういう事もなくなったので忘れていた。
子供たちが持っているのは、ベトナムの古楽器だろう。
笛の音と女の児の囁きが聞こえてきそうだ。
動きがあって可愛い。
ベトナムでは古楽器を使った民族音楽の演奏が盛んだ。そういうのを熱心に復刻させようと
している人達がいるのだろう。レストランや何かしらのイベント会場などでよく目にし、
耳にする。どことなく日本の雅楽に似た感じがしないでもない。
遥か昔、天平時代に何らかの交流があったような事を聞いたような気がする。
ベトナムにいってもいろいろ素朴なものはあるが、こういう風に洗練されたようなモノは
珍しいので驚いた。題材もなかなか好い。
今度ベトナムに行ったら是非自分で探して、面白い物を見つけて買って帰りたいものだ。
前にインドネシアに行った時も、自国でいい磁器製品を作っていた。
アジアのいろんなところで味わい深いモノがあって、楽し暮らしを見る事ができたら
幸せだ。
もっとアジアに行こう。
毎週月曜はこだわりのモノの話です。