ベトナム、ハノイ、マイチャウ、モクチャウ高原の旅−47、ホアビン、ムオン族の村で。

薄暗い霧の国道を走り抜けるてムオン族の村に辿り着く頃にはもう霧が上がってしまってた。
晴れてはないけど涼しくて良い感じだ。
車を置いた広場から見ると、奥に少数民族の高床式の住居が集まっている。

広場にいたら、あちこちからオバチャン達が集まってくる。わしら一人ひとりの袖を
引っ張らんばかりに近づいてくる。

どうやらわしらを自分の家に来させようと一生懸命勧誘してるらしい。それにしても
この必死さというか、しつこさというか、切迫さというかが並大抵ではないようなのだ。

ガイドさんの案内で奥へ奥へと歩いて行く道すがら、ずっと何人かのオバチャンが
わしらの誰かしらに目星をつけてウチへ来い、うちこそあんたの目指すものがある
エエ家なんやとしきりにすがっている。たしかにこの程度の団体が行ったらそれなりに
買い物をして何某かの収入がある。それはわかるけど誰がどこに行くかはある程度
どうしょうもないんで、そこまで頑張っても甲斐が無きことなんとちゃうやろか?
それで、思ったんやけど、前に中国のかなり田舎にある諸葛八卦村に1人で旅を
した時、たまたま立ち寄った村の中の食堂で、そこではとても安くて美味しい
料理を食べさしてもらったんやけど、店主のおっちゃんがえらい嘆いていた。
「ガイドがお客さんを皆自分の提携先へ連れて行くんで、わしらのとこには
誰一人来てくれはらへん」と言うのだ。たまたま入ったわしをえらい歓待してくれた。
この村もそうなんやろなあって思う。
今回はわしらはフリーやなくてガイドさんがいてる。

そやから、オバチャンたちには悪いけど自由にはならん。きっとガイドさんは
どこに行くかは行き当たりばったりではないと思う。どういうルールかは
しらんけど行き先は決まってるはずや。残念ながらわしらの勝手にはならへん。

しかし、こんなにこっちへ来てよって哀願されたら情にほだされてなんとか
してやりたくなる。困ったもんだ。

しかし、どうしょうもない。売店とかがオープンになってて適当に覗いて買い物が
できたらもっと自由になるんやけどここの仕組は農家訪問一本みたいだ。
困り果てて、こっそりお金を握らせた優しい人もいたようだ。

ここも観光村みたいではあるけど中国みたいに通り全体が土産物屋になったり
レストランや屋台店が犇めいたりはしてへん、普通の農家の庭先を歩いていると
言う感じやからとても良い。

ある家では農家民宿なのか、数人の団体さんがご飯を食べていた。
あちこちに犬が居るし、牛さんもいる。

どこまでもついて来そうなオバチャンたちも諦めたか、とうとういなくなった。
目指す家はすぐそこらしい。

ホアビンにあるムオン族の村はどこにあるかよう分からんかった。

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ありがとうございました。