エレファント・フィッシュ、話には聞いていたが初めてだ。
多分、この大きさと、この皮の大きくてごわごわしたのをこう呼び始めてのだろう。
「えぅ、皮ごと食べるんですか」
「そう、皮ごと身をとって、葉っぱにくるんでたべるんですよ」
「ニュクマムにつけるとおいしいです」
食べ方はいつものベトナム流だ。
おいしい。皮はぱりぱりしているが、見た目のような噛みきれない硬さではなく、
さくさくと食べれる。
身は白身で淡白な味だ。
日本の白身魚のようにあっさりして癖がない。それに皮のぱりぱり感が
加わって、葉っぱと一緒にニュクマムで食べると将にアジアの味だ。
ここは、仕事で知り合った、ベトナム人の友人の家。
豪華な別荘での食卓だ。
その他の初物は、この鍋の具。
奇妙な野菜が山盛りになっている。
なんと、かぼちゃの花とバナナの花だそうだ。
黄色いのがかぼちゃの花だ。
これも、なんとも形容しがたい初体験の味だが、なかなかいける。
他にもご馳走一杯だったけど、この鍋、なかなかいけました。
毎週、水曜は食べ物に関する話です。