爺さんたちの万博と大阪の街。19ー天満天神繁昌亭へ。

天満天神繁昌亭。

さて、開演時間が近づいてきた。

チケットを買った時点ではあたりに人はいないで、ガラガラかいなと思ったけど、
開演時間になるとそこそこ集まってはる。

あじあん

寄席に来るなんて何年ぶりやろ。

 

大阪や近辺に住んでるからと言って寄席にくるチャンスが多いわけではない。
遠方から友だちが来てくれたおかげで上方文化を感じられる。ありがたい。
実は、この日、大阪を案内するのにどこへ行こうかとても迷った。
何度も大阪に来てる人たちやからたいていのところは知ってはる。
いくとこないがな。困ったもんだ。
堂島川をめぐる遊覧船でも乗ろう。行ったことあるけど。
けど、暑いしなあ。気が進まんなあ。予約がとれるか? 面倒やなあ。
と思いつつ、昼飯を食おうと、皆で有名なうどん屋さんに並んだ。
開店前のえらい行列だ。1巡目には入れんかった。時間かかりそう。
そこでハッと思いついた。
大阪天満宮まで行って、落語の寄席を聞いたらええんとちゃうやろか。
普通こんなとこ行かへんから観光がてらええんじゃないやろか。
飯食うとこは近くにいくらでもあるし。
てなことでこっちに回ってきたのだ。

あじあん

席に着く。

ガラガラやしよかった。
始まったら写真撮影だめよって言ってるのに、撮ってはる人がいる。

困ったもんですなあ。

あじあん

さて、高座が始まった。

出囃子にのって師匠が登場。
羽織を脱ぎながら、一言二言で一気に客を自分に向かせる。
しぐさ、声色、扇子をポン。
あの手、この手で、わしらを別世界に連れて行ってくれる。
芸のちからですなあ。

と、思いきや。
なんだか、今回はおもろないなあ。
わしは、落語について全くの素人、誰がどうとか技量を語るほど知らへん。
それでもなんだかレベル低いんとちゃうやろかと思ってしまった。誰か若手の方の受賞記念とかで若手の噺家中心のメンバーやったからやろか。
客の入りの悪さを自虐ネタで笑いとってはったけど、入りの悪さはおもろないからとちゃうやろか。
やたら机パンパン叩かんでも芸のちからで自分の方、向かせるんとちゃうやろか。そもそもなんで机使うの? 上手い人は、意識せんでも気がついたら笑ってるし、人情噺でつい泣き笑いっていうのも大好き。そんな噺するひと居なかった。声だけ大きいけど。
わしが素人すぎるんやろか。
入れ替わりの時の、座ぶとん入れ替え、外題のとりかえ、いろんな所作はとても見事。
落語以外にもいろんな芸。
どなたも素晴らしい。ありきたりやんかと思いかけたら、とんでもない。
あっとおどろく、見事さをみせる。さすがプロですなあ。
ええ芸見せてもらいました。

あじあん

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