大阪の超ディープなとこで個展をやった−09、「石破天驚」な話。

電車の中で。

さて、2日目、昼ごはんを食べた話をしたけど、そのちょい前の事だ。

難波に出るために、いつものように九度山から南海高野線に乗ってた。

いつものように急行は、最後のあたり、天下茶屋を出て、新今宮を過ぎて、最後は難波に着く。

新今宮では、そこそこ多くの人が降りて、少しだけ乗ってくる。

普通、電車の中では寝てる場合が多いけど、さすがに終点に着く前あたりからは起きてる。

あじあん

「石破天驚」。

半睡半覚状態で座席に座って、降りる人乗る人漠然とみてたら。

ちらっと和服姿の女性が横切った。わしの乗った電車から降りたらしいけど、そうでないかも知れん。

和服姿の女性はそう珍しくはない。普通に見てる。

なんか変?

帯の結び目。

ヌイグルミがついてる。しかも、単に挟んでるんではない。帯の結び目にしっかりと結び込んでる。

よう見たら、女性用の幅広のではなくて、男性用の幅のせまい角帯みたい。確かにぬいぐるみを結び込むにはこっちの方がええ。結び方も貝結びって言うんかちゃんとしたやつだ。

よう見たら。和服というよりも浴衣の厚めのやつ、あるいは、着流的なやつであった。

色は紺色、藍染かなあ。

男物か女物か後ろ姿ではわからない。

颯爽と歩いて行きはる。とてもカッコいい。

とても良いセンスだ。

しゅっと背筋が伸びて姿が良い。

いっぺんに目が覚めた。ええなあ。どうしてああいう発想が出てくるんやろ。

絵を描くときも、できるだけ自由な、捉われない発想で・・・なんてよく思うし、よく言われたりする。

けど、何に捉われるか何から自由にか、わかってへんとあかんのではなかろうか。

この歳になっても世の中、いろいろと学ぶべきことは多いではないか。

わしの水墨画も、もっと自由になろう。

何から?

いやはや。

あじあん

てなことで、個展会場へ。

難波から日本橋まで歩いて、早めの昼飯を食ったら、歩いて恵美須町に向かう。

朝から、賑やかだ。

観光客があちらこちらを歩いてはる。

新世界が近づくにつれて、だんだん人が増えてくる。

スーツケースを引いてる人が多い。

だんだん異世界へ。

あじあん

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