九州の秘境温泉プラス、湯平、杖立、由布院、黒川温泉を歩く旅が続く。
バスに乗る。
さて、バスが来た。
バスに乗る。
これは、福岡から黒川温泉に行く、九州縦貫バスだ。
すでにネットで予約済みだ。わしは嬉しがりやから、一番前を探す。
さすがに2ヶ月前にネット予約したら、どこでも取り放題。簡単にとれた。
道は大変穏やかである。
山の中ではあるけど、整備されてるんで高低差も少ないし、旧なカーブもほとんどない。
眠ってしまいそう。
美しい杉の山林が多い。
こういう風景を見てるととても心がなごむ。
緑が目に染みる。真っ直ぐ垂直に揃った杉林がとても絵になってる。
あまりに気持ちよくバスが走るんでつい眠くなる。
寅さんのいるバス停。
その時、ちらっと国道そばにバス停が見えた。茅造り屋根の農家みたいないい感じの建物やんかと目を凝らしたら、寅さんの看板がちらりと見えた。
そう言えば、湯平温泉の駅に着いたときに、寅さんの映画のポスターが一杯あった。
それが、このあたりまで来てたんかと思い当たる。
寅さんの映画に興味があるわけではないけど、何かの縁だ。
帰ってからちょっと調べてみた。
「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」、これだ。
DVDを買ってまで見たくはないし、無料では見れないみたい。関連する情報をググってみる。
なんと、この映画では、湯平温泉、杖立温泉と田の原温泉が舞台になってるのだ。
わしらが行ったコースそのものではないか。
田の原温泉。
ということで、ここは「田の原温泉」なのだ。
このバス停が最寄駅でここから中に入っていくと、他の2箇所に負けない鄙びて味のある温泉郷があるみたいなのだ。
もし、知ってたら黒川温泉をパスしてこちらに寄ってたかもしれんなあ。
これから行く予定の黒川温泉は、ポピュラーすぎて、人気すぎてちょっと苦手やなあって思ってた。
もうちょっと調べておいたらよかったなあって後で思った。
後悔先に立たず。
それにしても、湯平温泉、杖立温泉、田の原温泉の三つだけを選ぶなんて、寅さんの作者はなかなかの慧眼やなあって思う。
この時は一瞬で通り過ぎたから何も思わへん。
到着。
思わんうちに黒川温泉に着いた。
終点やから皆降りる。
若い人たちばっかり。
さて、どんな風景が待っているやら。バス停のあたりには何もない。
どうも川を渡った向こう側らしい。とりあえず、インフォメーションセンターに行ってみよう。
なんだかちと分かり難い。
杖立温泉から黒川温泉までのバスの旅と、黒川温泉を巡る旅をユーチューブ動画にしました。ご覧ください。
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田の原温泉バス停の地図です。