九州の秘境温泉プラス、湯平、杖立、由布院、黒川温泉を歩く旅が続く。
川下に何かある。
さて、少林寺拳法の学校なんて珍しいなあと驚きつつ、川縁まで戻ってきた。
さて、これからどこに?
昨日から気になってるとこがある。紅葉橋に行った時に、川下方面に何かおもしろそうなものがあったような気がする。
崖の途中に細い道があって、石灯籠みたいなんがあった。
その道がもう少し奥まで続いている。
なんか、おもろいモンがあるかもしれん。
紅葉橋まで来た。
細い道をどんどん行ってみよう。
行き止まりだ。前の水害のせいかどうか、道が閉鎖されてる。
右の方には少し行けそう。やけど、崖の半ばで止まってる。
そこには、石燈籠があるだけ。
あっちの通行止めの向こうにはなんかあったんかも知れん。残念。
いつもいつも、横道、裏道を覗いてみたら、いつもいつも意外な出会いがあるとは限らへんけど、とても奇妙なモノを見つけられる驚きがある時もある。
例えば、バリ島、ウブドの道祖神。
バリ島に行った時のことだ。素晴らしい緑が折り重なる棚田を見た後、ウブドの町に泊まった。
夜と朝に散歩したときに見つけた。
ここにも、自然の中に精霊がいてはるらしい。
とても面白い。
町のあちらこちらにこんなのがある。
昼間見たらなんてことはないけど夜に見るとギョッとする。
バケモンみたいなのを見てる時に、木がガサっと揺れて音がしたらとても怖い。
それにちょっと治安も心配。
例えば、熊野古道のお地蔵さん。
ヒーコラ、ヒーコラ、山道を歩いてたら、時々、木の影にお地蔵さんがいてはる。
道中の無事を祈ってくれてるのだ。
こういうのに出会うと少しホッとする。
疲れが癒やされる。
例えば、熊野古道の妖しいところ。
熊野古道、大雲取越は、那智大社側から行くと、険しい登りをひたすら登って、登って、ようやく、海が見える峠までついて一息入れる。
そこから、先も、険しい道を、降って、登って、しながらずんずん降っていく途中で、色川辻というところを通る。
ここは、昔は熊野古道の難所で、古道で命を落とした人たちの霊がさまよっていて、疲れて弱った旅人に取り憑くこともあるのだそうだ。知らんけど。
そんな噂を聞いたような気がするんで、急いで通り過ぎた。
たしかに言われてみれば気持ちわるいとこのような気がしないでもなかったけど、あんまりようわからんかった。
わしの場合、かなり鈍感なんで、あんまり繊細な精神的な機微はよう感じんのだ。
元湯跡あり。
てなことで、話は元に戻る。
あいそなしやった崖のとこから引き返して、戻ってたら、杖立温泉の元湯跡みたいなとこに出た。
なるほど、そうか。
でも、落ちにはならん。
てなことで、次に行こう。
杖立温泉を巡る旅をユーチューブ動画にしました。ご覧ください。