九州の秘境温泉プラス、湯平、杖立、由布院、黒川温泉を歩く旅が続く。
山頭火の湯平。
山頭火は湯平温泉がよほど心地よかったらしい。
旅の思い出は、やすらぎに満ちている。
今夜は飲まなかった。財政難もあるけれど、飲まないでも寝られたほど気分がよかったのである。それでもよく寝た。 枯草山に夕日がいっぱい。 しぐる々や人の情けに涙ぐむ ずんぶり浸る一日のをはり ひとりあたたまってひとりねる。 春陽堂文庫 「山頭火 行乞記」 より。
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恨みつらみや、自虐的な歌はあまり出て来ない。
良い日々をおくれて良かったなあって、読んでても思う。
朝ご飯。
わしらも、昨夜は気持ちよく温泉を楽しませていただいた。
あさの散歩が終わったら、朝ご飯。
心尽しがとても美味しい。
ご飯を食べたら、駅に向かう。
ゆっくり来て、早く帰れとのお達し通りにせねばなるまい。
どうせ、駅でゆっくり寅さんを見たかった。
湯平駅。
JR湯平駅までは車で30分かからないくらいだ。
早めの予定がさらに早く着いた。
駅舎に入る前にあたりをぶらぶらしてみる。
秘境駅というよりは、いなかの普通駅という佇まい。
それでも無人駅というのがちと哀しい。
山頭火の石碑がポツンと立っている。
悲しみがよく似合う。
わしらは元気いっぱいやから中に入る。
ホームの風景。
寅さん的な駅の風景かな?
流れもんには・・・・・
跨道橋を渡って、向こう側に。
寅さんがいた。
反対側の駅舎に入ったとたんに大きな映画のポスターが目についた。
あちらこちらに寅さんの笑顔が溢れてる。
「いっぱい楽しくて、ちょっと哀しい」というのが寅さんの世界なのか?
映画の写真がいっぱいあってとても楽しい。
でも、寅さん関係は、この駅舎のなかだけだ。
もうちょっといろいろあってもいいのになあって思う。
山頭火も寅さんもちょっと中途半端。
その控え目さがええんかもしれん。
ではさらば。
わしらの乗る電車がやってきた。
わしらはこれから、も一回、由布院温泉に向かう。
”漂白の思いやまず・・・”、さすらいの旅人の心の少し触れることができたかな?
いや、無理やろな。
ではさらば。
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湯平から由布院、由布院から日田への電車の旅をYouTubeに上げました。よかったらご覧ください。
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湯平駅の地図。
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ありがとうございました。