17、湯平温泉、寅さんと山頭火がいる駅、湯平駅へ。

九州の秘境温泉プラス、湯平、杖立、由布院、黒川温泉を歩く旅が続く。

 

山頭火の湯平。

山頭火は湯平温泉がよほど心地よかったらしい。

旅の思い出は、やすらぎに満ちている。

今夜は飲まなかった。財政難もあるけれど、飲まないでも寝られたほど気分がよかったのである。それでもよく寝た。 枯草山に夕日がいっぱい。 しぐる々や人の情けに涙ぐむ ずんぶり浸る一日のをはり ひとりあたたまってひとりねる。 春陽堂文庫 「山頭火 行乞記」 より。

 

 

恨みつらみや、自虐的な歌はあまり出て来ない。

良い日々をおくれて良かったなあって、読んでても思う。

朝ご飯。

わしらも、昨夜は気持ちよく温泉を楽しませていただいた。

あさの散歩が終わったら、朝ご飯。

心尽しがとても美味しい。

ご飯を食べたら、駅に向かう。

ゆっくり来て、早く帰れとのお達し通りにせねばなるまい。

どうせ、駅でゆっくり寅さんを見たかった。

湯平駅。

JR湯平駅までは車で30分かからないくらいだ。

早めの予定がさらに早く着いた。

駅舎に入る前にあたりをぶらぶらしてみる。

秘境駅というよりは、いなかの普通駅という佇まい。

それでも無人駅というのがちと哀しい。

山頭火の石碑がポツンと立っている。

悲しみがよく似合う。

わしらは元気いっぱいやから中に入る。

ホームの風景。

寅さん的な駅の風景かな?

流れもんには・・・・・

跨道橋を渡って、向こう側に。

 

 

寅さんがいた。

反対側の駅舎に入ったとたんに大きな映画のポスターが目についた。

あちらこちらに寅さんの笑顔が溢れてる。

「いっぱい楽しくて、ちょっと哀しい」というのが寅さんの世界なのか?

映画の写真がいっぱいあってとても楽しい。

でも、寅さん関係は、この駅舎のなかだけだ。

もうちょっといろいろあってもいいのになあって思う。

山頭火も寅さんもちょっと中途半端。

その控え目さがええんかもしれん。

 

“"

 

ではさらば。

わしらの乗る電車がやってきた。

わしらはこれから、も一回、由布院温泉に向かう。

”漂白の思いやまず・・・”、さすらいの旅人の心の少し触れることができたかな?

いや、無理やろな。

ではさらば。

 

湯平から由布院、由布院から日田への電車の旅をYouTubeに上げました。よかったらご覧ください。

 

湯平駅の地図。

あじあんじゃんくしょん
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