水掛地蔵に出会った。
九州の秘境温泉プラス、湯平、杖立、由布院、黒川温泉を歩く旅が続く。
金子商店から表に出る。 左方向にまっすぐ行ったら、水掛地蔵があるって観光案内に書いてある。 あんまり昭和とは関係ないかもしれんけど、秘境とは関係あるかもしれん。
では、ちょいと山の中へ。
道は急に細くなる。 村から森に入っていく感じだ。 向こうに村が見える。
だんだんと山の空気に包まれてくる。 辺りが少し暗くなってきた。
さて、お地蔵さんの霊気が降りてきたかな。
それにしても日本には、お地蔵さんが多いと思う。
というか、同じ仏教国であっても日本以外では見たことがない。 インドネシアやミャンマーなんかでは、大きな木の枝の根元や、祠になったところに聖霊を祀ったり、偶像を置いたりしてるのを見かけることはある。 こんなやつだ。
日本では都会の中にすらある。街角の住宅の中に囲いがあったりすると祀られているのがわかる。 郊外に出ると、町外れの大きな木の下なんかにある。 水戸黄門の最後のシーンをやってるようなところにだ。 山に入るともっとある。
山里で暮らす人たちがお祀りしたやつとか、 道中の安全を祈願する人たちのためのやつとか、 いろいろだ。
怖いやつもあれば、 穏やかなやつもあるし、 観音様もある。 とてもユーモラスなやつもある。
仏教の教えというよりは、天地自然の精霊に祈願してるような感じに思える。 見ていると心安らぐ。 ありがたい。
てなことで、着いたかな。
物置みたいなとこではないか。しかも鍵をかけてある。 せっかく来たのに、何だか愛想なしではないか。
結局出会えたのは妄想だけやった。
夕暮れが迫ってきている。森の中はどんどん暗くなってきた。 なんか出るんとちゃうやろか?
残念ながらあっという間に明るいところに出た。 さて、石畳めぐりを再開しよう。
- 水掛地蔵の場所
- ユーチューブ動画も作っています。良かったらご覧ください。