14.やっと承啓楼に辿り着いた
又、20~30km戻るのかと暗澹としながら走り始めた。
しばらく走ると土楼の村があり、なんとなく細い道がある。
運転手が降りて聞いてみると、どうやらこれがぐるっと廻って本来の
土楼群に戻る道らしい。
「やっと見つけた!!」と一安堵だ。
そこから運転手もやや気分が軽くなって、運転も好調だ。
順調に川辺の村を抜けていく。
と前方に工事用の大型シャベルカーが道を塞いでいる。
村の道路の修復工事みたいだ。
工事が優先!で、シャベルが土をかき出してトラックに載せ終わるまで
道を空けて待たないといけない。
それは仕方ない、という事で又20分くらいはゆっくりすることになった。
「もうあせってもしようがない」
それにしても、なかなか雰囲気の好い村だ。
そして又しばらく走ると、やっと標識が出始めた。
最初に目標の一つ『承啓楼』についた。
やっぱりいいね。これを見たらやっぱり来たぞっと言う気になる。
「さて入ろう」だが、ここは実際に生活しているところだから
簡単に入れるかどうか分らない。
聞いてみると、入場チケットもあって、中に入って構わないそうだ。