神谷の仇討ち跡へ。
さて、縁結びの地蔵さんから元の道にもどってたら右手から登山者が数人やってきた。
なるほど、朝早くに高野山を出て、高野七口の一つ京大阪道を下ってきたんやなって思う。
若い男女のグループ。さすがにペースが速い。
わしは、必殺、五本指靴(Vibram FiveFingers)を履いてるけど、それがあっても
飛ぶように早くあるけるわけではない。足は元々の足やから爺さんのペースで、
それなりにセカセカと歩いてる。
やっぱりこの靴にしてから歩くのがとても楽になった。
何よりも、裸足で歩いてる感覚がとても良い。
地面を素足で蹴りながら、歩いてる感覚が直に足に伝わってくる。
それをどう生かしたらええのか、正しい歩き方がわかってるわけではないし、
元々、外反母趾で立つ姿勢も歩く姿勢も悪いんで理想的な歩き方をしてるんでは
全くない。
それでも、靴の中で足指が靴の内側に当たって擦れる感じや、靴に足を圧迫される
感じが全くない。以前は大きめの靴を選ぶしかなかったし、それでも痛いし、
敷皮にいろいろ工夫しても全く効果はなかったしで、どんな靴をはいても長時間
歩いたら痛くて痺れてくるという始末だった。
今は、とても楽々気分で歩いてる。もちろん、長時間歩いたら、体は疲れるし、
足も疲れる。歳をとってスタミナはめっきりなくなった。
長時間、長距離は難しい。
それでも歩くのは楽しい。気持ちいい。この靴のおかげだ。
てなことで、機嫌良く先にすすむ。
じきに「日本最後の仇討ち墓所」という看板のところについた。
なんかわからんけど、冥福をお祈りしよう。
因みにこれって、討たれた側の人の? あるいは討った側の人の?
どっちかは書いてないけど、討った側は切腹になったわけではなさそうやから、
討たれた側のひとのやと推察するけどどうやろう。
どうでもいいから、先に進む。
彼らはどんどん先に進んでる。
杉の木が林立する樹間の道はとても気持ちが良い。
木の下闇と言えばええんやろか、薄暗いところが多いけど、ときどきその間から
風景が顔をだす。
これもまたええもんだ。
そこから、だいぶかかって仇討ち跡という看板があるところに来た。
ただの道端だ。
何もない。
大きな石の影に隠れて待ち伏せしてたと何かに書いてあったけど、それらしきものはない。
隠れようもない小さな石があるけど、年月を経てこんなに小さくなったのか。
可哀想に。
この仇討ちというのは、赤穂藩の今で言えば内紛とでも言うんやろか、家督争い、
権力争いで暗殺された側の遺児が仇討ち側となった。
悪モンかどうかしらんけど殺した側の人たちは脱藩して長州藩の世話になってたけど
高野山に派遣されることになった。簡単にいえばやっかい払いだ。
高野山に入ってしまえば襲撃されることはない。
その前に。
てなことで、高野山に着く直前を狙われたということになる。
あとちょっと。
残念無念か?、よかったよかったか?
わしにはどっちでもええんですぐに戻る。彼らはもう随分先まで行ってしまってる。
では来た道を戻る。
こっち側の道はどんどん車も通る。
下り坂の帰りは当然、登り坂。
それでもゆるいんでなんてことはない。
じきに集落に着いた。
gopro撮影した動画をユーチューブに投稿してみました。
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ありがとうございました。