その3、西成を通って新世界へ。
さて、北に向かう。
だんだんと下町色が濃くなっていく。
ベタな大阪の匂いが濃くなっていく。
いままではどちらかというと、ベタというよりは郊外高級住宅地的なとこも通って、
地下道をくぐると、とうとう飛田のあたりに入ってしまった。
懐かしいなあ、この店で昔、忘年会したことあるわ。
今日は休みなのか? 今は営業してない?
こっちはいまでも営業してはるみたい。
まだ朝やのに。
そして、商店街へ。
朝から呑んではるのは当たり前の場所だ。
それでもさすがに人通りは少ない。呑んでる人も実は少ない。
そういえば、先日、「西成で生きる」という本を読んだことを思い出す。
わしらは昔のイメージで、日雇い労働者の街というのが刷り込まれているけど、
今はすっかり違う街になっているのだそうだ。
例えば、貧困ビジネス、生活保護ビジネス、あるいは介護ビジネスなどで街の暮らしが
回っている部分もあるようなのだ。もちろん日雇い労働もあるにはあるけど、以前とは
随分様相が違ってきてるという。
なんかわからんけど、街角のあちこちに酔っ払いさんが寝ていて、公園の角などでは
カラオケ大会が勃発してたりという、とてもゲリラチックな賑わいの、とても
熱気があって、ちょっと、いや、かなり怖い部分もあった街もどんどん変わってって
いるのだそうだ。
そういえば、昼過ぎげ飲み屋が賑やかになるころには、お客が入って盛り上がってるのは
ほぼ、中国人が経営するカラオケというのが当たり前になってしまった。
わしは個人的には興味があるけど、大阪の風景としてはミスマッチのような気がして
ならない。
何にしても、この街が持ってる本来の活気らしきモノはまだ朝のうちは、勢いづいて
ないらしい。
穏やかに通り過ぎていく。
動物園前のガードを越したら新世界だ。
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ありがとうございました。