雪の新潟紀行、北越秋山郷を尋ねる旅ー４３、新潟駅前をぶらぶらして帰る。

新潟駅前をぶらぶらして帰る。

万代バスセンターでカレーを食った。ミニとは言え結構ボリュームがあった。ここから
新潟駅まで歩いて行くのにいささか体が重い。
ここから駅まではちょうどええくらい遠い。なんとなくさっと行っても着かへん。
方角が不安になる。いつまでたっても行かれへんというほどでもない。
一旦駅についてどうしようか考える。昼過ぎまではここにいてそれから解散して友人たちは
東京方面に帰るし、わしは大阪方面に帰る。
旅の常で、大きな駅前にはそれなりの商店街みたいなんがあって土産物屋を覗いたり、
お茶飲んだり、ご飯食べたり、そんなとこが集まってるなんて漠然と考えてた。
しかし、事前に調べたなかったのが間違いの元、あんまりそんなとこが見当たらへん。
大都会の駅前、飲食店街があるだけかもしれん。
ともかく駅の北西側あたりをうろついてみよう。このあたりはまさしく飲み屋街、
飲食街だ。今は11時過ぎ、殆どどの店も開いてない。飲み屋さんは夜のオープン、
食事処は12時頃がオープンみたい。閑散としてる。
あっちこっち歩いてみてもあんまり旅先で・・という感じがしないのは、そういう場所を
事前にリサーチしとかんかったせいなのだった。後で調べたらもうちょっと足を伸ばせばよかったらしい。
それはええとして、あっちの路地、こっちの裏側と結構歩き回ったけどちょっと休憩して
軽く一杯やれそうなとこは見あたらんかった。
しかたない、喫茶店でもええやんかと考え直したけど、それすら見当らへん。
関西の主な都市やったら喫茶店を探すのに手間取ったりすることはまずないけど
このへんはそうでもないんやろか？
最後は駅舎を彷徨う。1階と2階、上に行ったり、下にいったり、どこがどうつながってるのか
わかりにくい、通路の思ったらスーパーの中やったり、他所もんにはわけわからん。
地下にも行ってみる。
「珈琲あったで」、たしかに看板にその文字がある。何も考えずにとりあえず席についた。
なんか違う。違和感がある。
「ここって、牛丼屋さんとちゃうのん？」
えらい間違いをした。しかし、メニューには確かに珈琲がある。
「えらいすんませんけど珈琲だけでもええですか？」って聞いたら快く受けてくれた。

ありがたい。とても申し訳ないけどここを喫茶店代わりに使わせていただく。
どうしても珈琲を飲みたいわけではないけど、旅の終わり、ちょっと座って反省会だ。
牛丼食わんで申し訳なかったけど。
久しぶりになかなかええ旅やったと思う。
今から思えばよう行っといたもんだ。コロナが始まってからはどこも行かれへん。
次はいつ行けることやら。
それはいいとして、ここで友人たちと別れる。彼らは新幹線で東京に帰る。
わしは新潟空港に向かう。