雪の新潟紀行、北越秋山郷を尋ねる旅ー18、棚田の絶景なんて。

棚田の絶景なんて。

さて、十日町観光は美人林なるものを見に行こうとしていきなり自爆撃沈に終わってしまった。
さて、このまま山間部をぐるっと回って、雪の棚田なんかを見てみたいと思っていた。
走ってるのは松代あたり、あくまでも地図の上では有名な棚田が、蒲生の棚田を始め
いくつかある。
実は、冬になる前に役所の観光案内の方に電話してみたことがある。
「雪の棚田なんかどうでしょうか?」
「棚田ですか。この季節は雪に埋れて棚田かどうかわからない、ただの野っ原に見えますよ」
と言った、言葉は丁寧ながら「何考えてんの? あほちゃう?」なんて空気がありありと
感じられた。
雪が降り積もったらどうなるか誰でも簡単に想像できる。
わかってるけど他に行くとこも思いつかへんしとりあえず走ってみよう。

やっぱりなあ。
雪だらけだ。

棚田の段々どころではない。
吹雪がかなり強烈になってきた。

行き交う車も多くはない。
どこをどう走っても棚田のような景色に出会うことななさそうだ。

今年は雪が少ないって言うんでもしやと期待したのが全く甘かったということだ。
あわよくばこんなやつをと願ってた。

美人林のスタックといい、棚田の空振りといい、実りのすくない時間がすぎた。
さてこれからどうするか?
時間があったら十日町博物館に行ってみたい。縄文時代の火炎土器が見られるかもしれん。
ナビで探してみよう。
さあ行こうと動き出したらネットで調べてた友人が、「今、閉館中やで、工事らしい」と
言うではないか。他にイベントもあるらしいけど、明日かららしい。
何もかもうまいこといかんなあ。
しかたないから昼飯にしよう。もうええ時間になってるではないか。
十日町あたりは蕎麦屋が有名らしい。ここへ来るまでも何限も蕎麦屋を見かけた。
行き当たりばったりにどこにいってもきっとうまいやつを食えると思うけど、
事前に調べてきた店がある。「小嶋屋総本店」というところだ。いつも行列が
絶えないというからきっと間違いなく美味しいと思う。
ナビをせっとしてそちらに向かおう。

市街地からちょっと離れた場所にそれはあった。
昼飯時を結構過ぎてるんで行列は無い。
と思いきや、店内待ちが何人分か。やっぱり人気店だ。

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ありがとうございました。