秋山郷、小赤沢あたり。
では、先を急ごう。
道路は綺麗に除雪されてるんで走り易い。
地図を見ながらはしるけど、雪に埋もれてるせいかどこがどうやらようわからん。
何も見えへんうちに通り過ぎてしまいそう、というかしまってる。
どうやらこのあたりは前倉橋というところまできた。本道をそれて川のほうに下って
行く道がある。多分ここを行ったら、橋やら滝やら眺望のええとこがあるみたい。
でも、今は地図にすら冬期通行禁止なんて書いてあるくらいやから、あんまりジタバタ
せんほうがええみたい。
車を降りて歩いてみるけどあんまり人に出会えへん。
折角、秋山郷に来たのに、どこも見ないで通り過ぎてしまうんとちゃうやろか？
不安がよぎる。
そうかと言ってこのままずんずん川のあたりまで下ってしまって先がどうなるかわからん。
チャンスは明日もあるんで今日は無理をせんとこう。
どんどん雪が深くなる。道路が狭くなるし、雪も深く積もってる。だんだん走り難くなるけど
やっぱり四駆はありがたい。アップダウンが激しくなってきたけど心配せんとどんどん走れる。
そのうち、道路に水が流れてるとこに来た。
どっかで水漏れしてる？
川が溢れてる？
そういえば、「北越雪譜」の中に雪解け水の山津波の話が書いてあった。
雪の山中で津波なんかが来るんかとおどろいたけど、まさかこれってそんな現象に
近いこととは違うんやろ？
なんて思いつつ走る。
きっと川の水をこちらに流して凍結防止に利用してるんやろと思った。
それにしてはかなり山の上から水が流れてくる。しかも相当な水量だ。切れ目がない。
やっぱり人工のもんやと思う。
雪がないのはうれしいけど水量が多いんで走り難くもある。
もう少し、走ると村落を通り過ぎた。
もうちょっと先かな？ と思いつつ走る。
どうやら、さっきとおりすぎたあたりが秋山郷がある栄村の中心地やったんと
ちゃうやろか？
「とねんぼ」とか「保存民家」とかあったはずやけど、全然気がつかんかった。
やっぱりこの季節はじっくりそういうとこを見学しながら通るのは難しいみたい。
まあ明日は帰り道でまたこのあたりを通るんでその時のチャンスに期待しよう。
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ありがとうございました。
