ルアンパバーン、ビエンチャン、バンコクの旅−02、関空からバンコクへ。

関空からバンコクへ。

あの台風から完全復活したようにみえる関西空港はとても頼もしい。夜遅いんでお客は
多くはないけどキビキビと機能してるように感じられる。
チェックインは順調。
安全検査も順調。見ると新兵器が登場してるみたい。ガラス張りの個室みたいなのがあって
そこに入って両手をあげるとグルグルスキャンされるという前にテレビで紹介されてたみたいな
やつだ。SF映画の世界に入ったみたいでカッコええやんか。
こころなしか検査スピードが早い? そうでもない? 
ようわからんけどテロ対策が強化されるんならありがたい。
出国検査も順調。
いつの間にか顔認証システムになってしまってる。日本人はどんどん通過できる。パスポートに
出国印は押されない。あんまり愛想なしなんで申し出て印を押していただいた。
あっけなく待合所へ。
今回はJALなんで運良くラウンジが使える。
ちょっとカレーを食って、

ちょっとお酒を飲んで、集合場所へ。
もうチラホラと仲間意外のお客も集まりつつある。最終的には満員になるようだ。
深夜にもかかわらずと思うけど、機内で一晩寝たら早朝にはバンコクに着く。
体に負担はかかるけどとても効率が良い一日が始まる。
とても便利だ。だからお客も多い?
その分、空港では体を休めておかんとあかんというからか、皆さん静かに時間を
待っている。
やはり日本人とタイ人が多いんやろか? 今活躍中の隣国の方たちは殆どいないようだ。
そしてやっぱり我が国であるせいか関空は何故か落ち着く。
待合室の片隅にはデカイマッサージ椅子が置かれていてコインを居れたら体を解せる
ようになっていて、先程から若い女性たちがそこでリラックスしてはる。
海外に行きまくってるわけではないし、その殆どはアジアの国なんやけどそれぞれの国の
空港にはその国あるいはその都市独特の空気や匂いが感じられるように思う。
しかし、最近はその空港も新しく建て替えられるのを機会に、広くて明るくて清潔感が
溢れて機能的ではあるけどどこも同じような、独特感が少ない、個性的でないような
雰囲気になりつつあってそれが寂しくもある。
一番そう思うのはバンコクの空港かもしれん。昔は今はLCCの空港として使われている
ノイバイ空港がメインの国際空港であった。その当時は結構アジアンな空気に満ち溢れていて
雑然とやかましくてごちゃごちゃしてるけど、居るだけで元気を貰えるような活気に
溢れていた。その頃はトランジットで深夜に到着することが多かったんやけど
次の便の出発まで数時間ある、どうしようと思うとき、よくマッサージ店に行った。
もちろん深夜にはその店も閉店してるけど、お店はオープンで部屋いっぱいに並んだ
マッサージ椅子やその間で従業員の人達が寝ている。わしらもそのあいだの空いた
椅子に寝転んで休憩させていただいたことがある。夜が明けて店が開店したら早々に
マッサージもしてもらうのだ。しんどい待ち時間が極楽タイムになるようであった。
そんな、ゆるくて和やかな時代があったんかと思うと懐かしくてならない。今の
スワンナプーム空港ではそんなこと考えられへん。
例えば、ホーチミンのタンソンニャット空港も昔はこれどベトナムという感じで
空港の仲間でバイクの群れが入ってきてもおかしくないような気がするほどアジアンな
感じであったけど今は、ハノイの空港も同じようにキレイで整然として、機能的で
悪いとこはどこもないけどどこかおもろないと感じてしまう。
香港の空港も、シンガポールの空港も昔とは変わってしまった。
北京も上海も例外ではない。
ただのワガママなノスタルジーではあるけどこんなとこにも旅の楽しみがあったんやと
今になってわかったりする。

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ありがとうございました。